Yahoo!ニュース

天野和利

天野和利認証済み

認証済み

時事通信社・昆虫記者

報告

補足昨年もアスファルトの路上で車にひかれて死んでいるカマキリからハリガネムシが這い出しているのを見ました。ただその道の隣には小川が流れていたので、アスファルトと水辺を勘違いしたのか、水辺に向かう途中で車にひかれたのかは判然としません。郊外の小川の両側はたいていアスファルトの道路になっているので、水辺とアスファルトのどちらに引き付けられたのか、それとも相乗効果なのか、研究を深める必要があるかも。水辺と無関係のアスファルトの道路でカマキリが死んでいても、もしかすると雨で濡れた道を水辺と勘違いした可能性があるかもしれません。ハリガネムシはまずカゲロウの幼虫など水生昆虫の体内に入り込み、それら昆虫の成虫を食べたカマキリに寄生します。つまり寄生されたカマキリは水辺に近くにいるので、アスファルトに引き寄せられたのか、水辺を目指していたのかはかなり分かりにくいでしょう。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 増沢隆太

    「謝罪のプロ」こと危機管理コミュニケーション専門家

    見解とてもおもしろい実験であり、研究を進める先生と科学を学ぶ学生の姿勢に感銘を受けました。 理系大学院生…続きを読む

コメンテータープロフィール

天野和利(あまのかずとし)。時事通信社ロンドン特派員、シンガポール特派員、外国経済部部長を経て現在は国際メディアサービス班シニアエディター、昆虫記者。加盟紙向けの昆虫関連記事を執筆するとともに、時事ドットコムで「昆虫記者のなるほど探訪」を連載中。著書に「昆虫記者のなるほど探訪」(時事通信社)。ブログ、ツイッターでも昆虫情報を発信。

関連リンク(外部サイト)

天野和利の最近のコメント