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見た目が悪くても捨てないで!B級品でもジューシーでやわらかい「ナスの揚げ浸し」

越野美樹調理師・やさい料理家

調理師・野菜の料理家、越野美樹です。

なすがラストスパートで、たくさんでまわっていますね。

秋なすは、基本的にジューシーで柔らかいです。

でも、名残りの季節になると、表面に傷がついたり、種の部分が黒くなったり……。

見た目が良くないB級品のなすも多くなってきますが、捨てないで!

調理法次第でおいしく仕上げられますよ!

なすの状態を見極める方法

美しい紫色の長なす。B級品をいただきましたが、味は絶品!
美しい紫色の長なす。B級品をいただきましたが、味は絶品!

なすの見た目が悪くても、さわった時にプヨプヨしていたり、中から汁が出てきたり、ヘタの部分がかびていたり、強い苦味があったり、異臭がしない限り、食べられます!

なすの表面の傷は、木の枝などに触れたり、虫の食害によるものなので、取り除けばOK。

なすを切った時、種が黒いと気になると思いますが、実の部分が茶色く変色していなければ大丈夫!

物価高の今、野菜の状態を見極めて、ムダに捨てることなく、大切にいただきたいですね。

「なすの揚げ浸し」のレシピ

朝晩の寒暖差が激しい季節には、コクを感じながらさっぱりといただける一品がオススメ!

皮の傷をむいても、種が黒くても、揚げ焼きにして浸し汁につけていくと、色が濃いため見た目が気になりません

【材料】2人分

なす3本

青ねぎ 1本

揚げ油 適量

醤油 大さじ1

米酢 大さじ1

本みりん 大さじ1/2

七味唐辛子 少々

【ポイント】

なすが熱いうちに浸し汁につけると、味のしみこみがよいです。

【作り方】

1.青ねぎは小口切りにする。なすは2cmの輪切りにする。

なすに傷をがあればピーラーなどで薄くむいて除きます。なるべくムダなく使いたいですね。
なすに傷をがあればピーラーなどで薄くむいて除きます。なるべくムダなく使いたいですね。

2.フライパンにそこから1cmほどの揚げ油を入れ、強めの弱火に熱する。

3.温まったらなすを入れて表面に焼き色がつくまで揚げ焼きにする。

4.裏も焼き色がつくまで揚げ焼きにする。

5.ボウルに醤油、米酢、本みりんを入れ、4が熱いうちに入れる。

バットやホーロー容器に入れると、あまり重ならずに浸せます。
バットやホーロー容器に入れると、あまり重ならずに浸せます。

6.なじんだら器に盛り、青ねぎと七味唐辛子をかける。

日中汗ばむような日は、工程5で粗熱がとれてから、冷蔵庫に入れて冷やして食べてもおいしくいただけます。

米酢も入っているので、冷蔵庫に入れておけば、翌日のお弁当にもオススメですよ!

「なすの揚げ浸し」のアレンジレシピ

なす以外の野菜をいろいろ入れて、彩り揚げ浸しにもアレンジできます。

今回は玉ねぎ、にんじん、ピーマンを追加してみました。

かぼちゃや長ネギ、さやいんげんなどもオススメです。
家にある野菜で、作ってみてくださいね。

※IHクッキングヒーターをご使用の場合は、説明書を確認し、指定の油量を必ず守って調理してください。

※気温の高い時期はおべんとうが傷みやすいので注意してください。気温25度以上の日には生野菜を避け、卵や練り物、肉・魚類にきちんと火を通すことをお勧めします。

執筆・レシピ 越野美樹

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調理師・やさい料理家

惣菜店を約20年経営した調理師で、食品衛生にも詳しい。現在は講談社コクリコなど複数社で食関係のコラムやレシピ記事を執筆している。これまで生み出したレシピは800を超える。旬野菜のおいしさを生かした大量消費レシピが得意。お弁当歴14年。編集プロダクション・出版社で編集経験あり。

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