発達障害を知ろう!4つの異なる発達の特徴【保育士ママが漫画でわかりやすく解説】
こんにちは。発達と育児の支援サポーター『夢カナエ』です。
わたしは保育士・幼稚園教諭と介護福祉士の資格を持つ、神経発達症(発達障害)の子の親でもあります。
・落ち着きがなく失敗が多い。
・よく叱られる。
・うわの空でボーッとしている時間が長い
そんな様子が、わが子に頻繁に見られたら、
「もしかしたら、発達障害かも」
親なら、そう考えてしまうかもしれませんね。
そんな子すべてが発達障害ではありません。
しかし発達障害の子が、早めに療育など専門家の支援を受けることで、その後の生活がよりスムーズになることも、体験者として知っています。
発達障害といっても、多くの症状があります。
今日は、発達障害を知るための基本知識として、4つの主な発達障害の特徴を、いつものようにイラストを交えてご紹介します。
1.自閉スペクトラム症(ASD)
こだわりが強く、人付き合いやコミュニケーションが苦手です。
敏感すぎたり鈍感だったり、感覚に偏りがあるために、様々な生活の場面で支障が出ることがあります。
一方で真面目で約束を守り、興味のあることは、とことん追求できる強みを持っています。
特定の分野において、『天才』『博士』と呼ばれるような知識や技能を発揮する子もいます。
2.注意欠如多動症(ADHD)
落ち着きがなく、忘れ物や物をなくすことがよくあります。
待つことや我慢が苦手で、思い立ったらすぐに行動してしまい、失敗することがあります。
純粋に自分の心に従って行動しているので、人に対する悪意はありません。
しかし、思いつくままに行動することが、結果として人の迷惑なり、叱られることが多くなってしまいます。
その一方で、人懐っこく、明るくエネルギッシュです。
発想が豊かで、行動力があるなどの強みを持っています。
3.限局性学習症(SLD)
知的な遅れはないのに、書くことは出来ても、読むことだけが極端に苦手など、学習面の得意・不得意に大きな偏りがあります。
努力をしても成果が現れるまでに時間がかかるため、怠けていると誤解されることがあります。
特徴の現れ方はさまざまで、個人差があります。
一人一人にあった支援の工夫や、便利な道具を使うことで苦手を克服し、大いに才能を発揮する人もいます。
4.発達性協調運動症(DCD)
運動面での不得意が著しく、ボタンのかけ外しなど手先の細かい作業や、ボール運動などの全身運動において不器用さが目立ちます。
乳幼児期から基本的な運動発達の遅れがみられることもあります。
「そういえば、赤ちゃんの頃ハイハイがぎこちなかったな」
などと、あとから気がつくこともあります。
定型発達の子に比べて、習得には時間がかかりますが、根気よく練習することで、少しずつ上手に出来ることが増えていきます。
まとめ
発達障害の子は、定型発達の子どもに比べてうまく出来ないことや、周りを困らせる行動で注目されがちです。
しかし見方を変えれば、その子だけの特別な『個性』や『才能』を持っていることも多いのです。
有名な起業家や俳優の中にも、発達障害を公表している人は多くいます。
適切な支援によって、その子の持つ優れた資質を引き出すことができるということを、親は信じて子どもに接していきたいものです。