政府の解釈で死にに行く自衛隊員は哀れだ
フーテン老人世直し録(77)
皐月某日
大した課題もないのにヨーロッパに出かけ、毎日テレビに映りたいと思う総理を持つ国の国民は大変だ。相手は日本が世界第三位の経済大国だから邪険にはできないが、安倍総理のパフォーマンスに付き合わされるのはさぞ迷惑な事だったろう。一体この外遊で日本国民の利益になったと思える事は何なのか。それがさっぱりわからない。
外国のメディアなら報道しない程度の首脳会談が続いただけで、フーテンの記憶に残ったのは、ロンドンのシティーで、「アベノミクスは買いだ」とまたまた投資を呼び込むセールスをしたことぐらいである。
去年の9月にニューヨーク証券取引所でも「バイ・マイ・アベノミクス」と言って「言葉の意味が分かっているのか」とひんしゅくを買ったが、それと似た事をロンドンでもやった。外国人投資家に逃げられたらアベノミクスは破たんするとそれを怖れているためだ。株屋まがいのセールス・トークを一国の総理が行ったことで成果はあるかと思ったら、連休明けのマーケットは400円以上も値を下げた。
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