大見得を切って突き進むと政治未熟は躓く
フーテン老人世直し録(80)
皐月某日
先週15日に何が集団的自衛権なのかさっぱりわからぬ記者会見を行った安倍総理は、来週、国会で野党と論戦を行う事になっている。さっぱりわからぬものをどう分からせるか、安倍総理のオツムが注目される。
集団的自衛権行使容認を安倍内閣で実現すると大見得を切った手前、安倍総理はもはや後には引けない。しかしどのような道筋で実現に導くか、シナリオを持たぬまま無理やり突き進もうとするため、あちらにもこちらにも良い顔をして見せなければならなくなり、収拾のつかない迷宮に入り込んでしまったようにフーテンには見える。そこから脱出できるオツムがあるのかそれが注目である。
現在は安倍内閣が閣議決定をする前の与党協議の段階にある。そのため自民党と公明党の協議に焦点が当たっている。与党協議の座長は自民党の高村副総裁、座長代理が公明党の北側副代表で、二人とも弁護士出身の政治家である。その二人が先週から今週にかけ、日本記者クラブでそれぞれ記者会見を行った。
この記事は有料です。
「田中良紹のフーテン老人世直し録」のバックナンバーをお申し込みください。
「田中良紹のフーテン老人世直し録」のバックナンバー 2014年5月
税込550円(記事6本)
※すでに購入済みの方はログインしてください。