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アフガニスタン戦の“デザイン”に見えるかすかな光明

杉山茂樹スポーツライター

正面スタンドの高い位置から俯瞰で試合を眺めていて、最も気になるのはピッチに描かれるデザインだ。両軍がそこにどんな絵を描くか。どんなルートを辿ってゴールを目指すのか。ボールと人がピッチに描く軌跡に目は止まる。

早い話が展開力だ。それを見れば、監督の色、こだわり、目指すサッカーの方向性が分かる。試合毎で大きく変動することはないので、それはそのまま監督のレベル、善し悪しを推し量る材料になる。

これまでのハリルホジッチは、その点に思い切り物足りなさを感じた。デザイン性の低さこそが、懐疑的になる一番の理由だった。

ところが、だ。先日のアフガニスタン戦に描かれたデザインは、従来と、別の人物の作品ではないかと言いたくなるほど大きく異なっていた。よい意味で。

緑のピッチには、ラインいっぱいに大胆な絵が描かれた。大きさに関して言えば、これまで見た日本代表の試合の中で一番だったかもしれない。

展開力は格段にアップした。相手が弱小アフガニスタンだったからと言うわけではない。

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スポーツライター

スポーツライター、スタジアム評論家。静岡県出身。大学卒業後、取材活動をスタート。得意分野はサッカーで、FIFAW杯取材は、プレスパス所有者として2022年カタール大会で11回連続となる。五輪も夏冬併せ9度取材。モットーは「サッカーらしさ」の追求。著書に「ドーハ以後」(文藝春秋)、「4−2−3−1」「バルサ対マンU」(光文社)、「3−4−3」(集英社)、日本サッカー偏差値52(じっぴコンパクト新書)、「『負け』に向き合う勇気」(星海社新書)、「監督図鑑」(廣済堂出版)など。最新刊は、SOCCER GAME EVIDENCE 「36.4%のゴールはサイドから生まれる」(実業之日本社)

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