アフガニスタン戦の“デザイン”に見えるかすかな光明
正面スタンドの高い位置から俯瞰で試合を眺めていて、最も気になるのはピッチに描かれるデザインだ。両軍がそこにどんな絵を描くか。どんなルートを辿ってゴールを目指すのか。ボールと人がピッチに描く軌跡に目は止まる。
早い話が展開力だ。それを見れば、監督の色、こだわり、目指すサッカーの方向性が分かる。試合毎で大きく変動することはないので、それはそのまま監督のレベル、善し悪しを推し量る材料になる。
これまでのハリルホジッチは、その点に思い切り物足りなさを感じた。デザイン性の低さこそが、懐疑的になる一番の理由だった。
ところが、だ。先日のアフガニスタン戦に描かれたデザインは、従来と、別の人物の作品ではないかと言いたくなるほど大きく異なっていた。よい意味で。
緑のピッチには、ラインいっぱいに大胆な絵が描かれた。大きさに関して言えば、これまで見た日本代表の試合の中で一番だったかもしれない。
展開力は格段にアップした。相手が弱小アフガニスタンだったからと言うわけではない。
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