荒くれ者風なのにクレバー。イタリア戦でMOMに輝いたスペインのククレジャにSBのあるべき姿を見た
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/sugiyamashigeki/01813569/title-1719117099463.jpeg?exp=10800)
グループステージの3巡目を迎えているユーロ2024。スペイン対イタリア、フランス対オランダなど有力国同士が早くも対戦するなど、目が離せない状態にある。
決勝戦まで7試合。先は長い。前々回のユーロ2016を制したポルトガルはグループリーグで、ハンガリー、アイスランド、オーストリアという弱者と同居しながら3戦3分、勝ち点3と大苦戦。グループリーグ3位、全体の15番目の成績で決勝トーナメント(ベスト16)に進出した。なかなか調子が出ず、苦戦を強いられたことで、多くの選手に出番が回ってきたことが結果的に奏功した。全7戦を戦うチームとしての体力がその間に醸成されることになった。
優勝候補の本命、開催国のフランスと戦った決勝戦。前半28分にクリスティアーノ・ロナウドが負傷退場に追い込まれると、ポルトガルは絶体絶命の状況に追い込まれた。そこからのまさかの優勝劇である。番狂わせはチームが一丸となった結果の産物だった。
今大会、下馬評で本命に挙げられていたのはフランスとイングランド。これを開催国のドイツ、スペイン、ポルトガル、オランダ、イタリア、ベルギーが僅差で追う展開と目されたが、この段階でこの前評判に抗う要素は特に見つかっていない。混戦である。
しかし、あえて言うなら4番人気のスペインに上昇ムードを感じる。1-0で勝利したグループリーグ2戦目のイタリア戦を見てそう思った。8強の中で、前回から最もイメージがよい方向に変わったチームだ。
スペインと言えば、巧い選手がひしめく中盤とは裏腹に、ウイングにはこれまで目を見張る選手がいなかった。ユーロ2008、ユーロ2012、そしてその間に開催された南アフリカW杯と、ビッグ大会を3連覇したときも、イニエスタやダビド・シルバ、あるいはセスク・ファブレガスに無理矢理サイドをカバーさせるなどして急場を凌いできた。
この記事は有料です。
たかがサッカー。されどサッカーの定期購読をお申し込みください。
たかがサッカー。されどサッカー
税込550円/月初月無料投稿頻度:月4回程度(不定期)
※すでに購入済みの方はログインしてください。