バレンティン、球団史上2人目の250本塁打なるか?~2018年ヤクルト注目の記録(打者編)
先週末から、プロ野球のオープン戦がスタート。4年ぶりに復帰した小川淳司監督の下、最下位からの巻き返しを図る東京ヤクルトスワローズは、1勝1分けと上々のスタートを切った。
通算217本塁打はヤクルトの外国人記録
中でも24日の阪神タイガース戦で2本の本塁打を放つなど、2試合で5打数5安打と大当たりだったのが、来日8年目のウラディミール・バレンティン(33歳)。彼には今シーズン、球団史上2人目の記録がかかっている。それが通算250本塁打だ。
バレンティンは、2013年には日本記録を49年ぶりに更新するシーズン60本塁打をマーク。2011年の来日以来、これまでに打ったホームランの数は217本を数えるが、これは既にアレックス・ラミレス(現横浜DeNA監督)の211本を抜き、外国人としては球団最多記録となっている。
通算217本塁打は球団史上でも古田敦也と並ぶ5位の記録であり、今シーズン12本打てば4位の若松勉(220本)、3位の杉浦享(224本)、さらに2位の広沢克己(228本)を抜き、一気に単独2位に躍り出る。
ヤクルトの球団史上、通算250本塁打は池山だけ
その先に見据えるのは、ヤクルトでは過去に池山隆寛(通算304本塁打、現東北楽天二軍監督)しか成しえていない通算250本塁打だ。その記録まであと33本。しかし、これはバレンティンといえども決して簡単な数字ではない。
というのも、バレンティンは昨年までの7年間で30本塁打以上を6度記録しているが、2013年の60本を除けば、最多は昨年の32本だからだ。それでもシーズンを通してケガなくプレーできれば、達成は十分に可能だろう。そして、それを期待させてくれるようなオープン戦のスタートだった。
その他、今季ヤクルトの打者に達成の可能性がある主な記録は、以下のとおり。
・山田哲人=通算150本塁打(残り17、昨季24)
・大引啓次=通算1000安打(残り63、昨季62)
・川端慎吾=通算1000安打(残り78、昨季出場なし)
(文中敬称略)