訳のわからない奇妙な非行悪行の理由は?:「自己治療」としての問題行動
■子供若者の問題行動
笑えないイタズラ、暴力、万引き。もちろん、ダメです。叱ることが必要です。ただ、悪い子が悪いことをしたとして、ただ叱れば良いわけではありません。
叱ることで、本人が反省し、良い子になるのであれば、叱ることは大変結構です。
けれども、叱っても叱っても、直らない子もいますね。下手に叱れば逆効果のこともあります。
3回本気で叱って、それでも直らなければ、叱ることには効果がないと考えましょう。何かがあると考えましょう。
ある非行の専門家は、「非行は良いこと」とさえ言います。誤解してほしくないのですが、違法なことをしても良いとか、人を傷つけたり、損害を与えても良いと言っているわけではありません。
ただ、少年たちの問題行動を、単純に悪いこととしてだけ見て、罰を与えれば良いかといえば、違うだろうということです。
大切なのは、本人がきちんと反省し、更生し、より良い人生を歩むことです。頭ごなしに叱り、反省文を書かせ、処罰を与えたとして、それで改善せずに悪行を重ねて、次々被害者が出る様では困ります。
子供若者の問題行動は、彼らからの心のSOSと見ることもできます。彼ら自身が、大きな問題を抱えて苦しんでおり、その問題、その苦しみをどうにかしたいと思うあまりの「自己治療」としての問題行動の場合もあるのです。その様に見た方が、問題解決に近づけることもあるのです。
それは、決して違法行為を認めることでもなく、少年を甘やかすことでもありません。
病気の症状自体は困ったものですが、何の自覚症状もないまま進行する病気はもっと困るでしょう。症状が出ているなら、その原因を探りましょう。
■問題行動を「自己治療」と見ることのメリット
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