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季節の変わり目こそ免疫力をアップ!1日の献立見本付き(食事で免疫アップ!②)

めぐねこ介護頑張る栄養士/ライター

季節の変わり目には気温や湿度、気圧などの急激な変化で体調を崩しやすくなります。介護メンズも季節の変わり目は、ヘルペスができたり、疲れが抜けないのかいつも以上に睡眠時間が多くなったり・・・。介護をしている側も、疲れが中々抜けないと感じる方いませんか?秋、冬を迎える前に食事を少し工夫して、免疫力アップして風邪や感染症に備えてみませんか?

免疫力が高いほど感染症などにかかりにくくなりますが、加齢に伴い免疫力は低下していきます。加齢以外にも季節の変わり目は寒暖差で体調を崩しやすくなります。免疫力を上げるには、入浴をする、バランスの取れた食事をとる、運動をすることが勧められていますが、ここでは「食事」に注目します。

免疫力の60~70%は腸で作られています。なので腸内環境を整えることが免疫力を上げるポイントです。腸のはたらきは具体的に2つです。

1.胃で消化された食べ物が小腸に入り、さらに分解する

2.栄養素が小腸の壁から吸収される

病原体は食事や呼吸と一緒に体に入りますが、腸で病原体を排除して感染症を防ぐ働きがあるので腸内環境を整えることは大切です。腸内には多くの細菌がいて、これらの細菌は消化を助けたり、免疫機能をサポートしています。

腸内環境によいと言われているものは「食物繊維、オリゴ糖、発酵食品」です。

1.善玉菌を増やすのは食物繊維、オリゴ糖です。この2つを多く含む食材は、ごぼう、玉ねぎ、バナナ、大豆などです。他にも野菜類やきのこ類にも多く含まれています。

2.善玉菌(乳酸菌)を含む食品は発酵食品です。ヨーグルト、ぬか漬け、納豆、キムチ、味噌に多く含まれています。乳酸菌は腸に定着しないので、毎日食べることがポイントです。

また免疫物質はたんぱく質から作られているので、たんぱく質が不足すると免疫力の低下にもつながります。なので、たんぱく質もきちんと摂ることが大切です。

他にも免疫力を活発にするのは、ビタミンCです。キウイフルーツ、柿、いちご、柑橘類に多く含まれています。ただビタミンCは加熱すると減るので、そのまま食べることがオススメです。

免疫力アップに効果があると言われている食材を組み合わせた介護食の献立の一例を考えてみました。

朝:パン、市販のたまごサラダ(チルド)、ヨーグルト、バナナ、飲み物(インスタントのスープ類でもOK)
昼:納豆うどん(そうめんでもOKです)具材に大根おろしやキュウリの細切りや香味野菜、温泉卵など好きなものをトッピングすると見た目も豪華にみえます。
夜:ごはん、豚肉の生姜焼き(玉ねぎの千切りも一緒に炒めましょう)、ごぼうのきんぴら(ごぼうはささがきにして、下茹ですると柔らかくなります。人参やきのこも一緒に炒めて具沢山にすると楽です。)、漬物、味噌汁
間食:果物、チーズなど

こんなに用意するのは大変!という時は、チルドで売っているおかずを使うと、比較的柔らかいので介護食を食べている方でも食べやすいですよ。毎食意識するのは大変ですが、バランスがとれていれば、ごはんと具沢山豚汁、漬物でも全然OKです。バランスよく、食べやすければOKです。まずは体調を整える!ことを意識してみてくださいね。

※食べる力、飲み込む力には個人差があります。不安な方は医師や看護師、管理栄養士にご相談くださいね。

介護頑張る栄養士/ライター

栄養士。家族の介護をきっかけにスーパーやコンビニで手軽に買える食品で介護食を作っています。むずかしいと思われる介護食を美味しく、簡単に、お金をかけずにをモットーに作っています。また自分の経験をもとにライター活動もしています。

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