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実は江戸時代の漢方薬がヒントだった!減塩食の味方、日本独自のスパイス、七味唐辛子で免疫アップ

めぐねこ介護頑張る栄養士/ライター

減塩や味のアクセントに使う「七味唐辛子」。うどんやそばなどはもちろん、みそ汁などの汁物や、料理のアクセントに便利なアイテムです。

うどん屋やそば屋はもちろん、焼肉屋や牛丼屋など、さまざまな飲食店で目にしますよね。ほとんどの家庭でも、常備しているのではないでしょうか。
しかし、これほど身近な存在でありながら、七味唐辛子について詳しく知っている人はあまり多くないのではないでしょうか。

寒さが厳しくなるこれからの季節、七味唐辛子の栄養成分を知って健康に役立てていきませんか。

七味唐辛子というからには7つの成分が入っている……ということは、なんとなく想像がつくと思います。ではその七つとは何なのか?実はこの7つに決まりはありません。主成分である赤唐辛子は必須ですが、それ以外の六種類は自由なんです。

実は江戸時代生まれの七味唐辛子。しかも漢方薬がヒントになっているんです。

江戸時代、薬の店が立ち並ぶ地域で、漢方薬から発想を得てうまれました。

唐辛子に6種類の薬味を砕いて混ぜ合わせたもので当時の七味唐辛子の中身は

・唐辛子…抗酸化作用や疲労回復。食欲増進や血行促進、発汗作用など

・コショウ…血行促進、消化機能の向上&食欲増進

・みかんの皮…抗酸化作用・風邪の予防

・ケシ…抗酸化作用・骨や歯の強化

・アサの実…抗酸化作用・食欲増進効果・滋養強壮

・シソ…発汗作用や解熱作用、胃液の分泌を促し消化を助ける

・粉山椒…新陳代謝がよくなる・鎮痛効果

を混ぜ合わせたものでした。効能をみると「風邪薬に近い」ものが多いように見られます。現在は上記の他に、生姜、胡麻、のりなども使用されているものもあります。七味唐辛子の栄養成分は、唐辛子以外の6つが何かによって変わってきます。
一味唐辛子との違いは、その名のとおり、味が七つか一つかということです。


唐辛子のほかに6つの成分が入っている七味唐辛子に対して、赤唐辛子だけなのが一味唐辛子です。ちなみに、一味唐辛子はレッドペッパー・チリペッパーとも呼ばれ、世界各国で親しまれていますが、七味唐辛子は日本独特のスパイスです。

うどん、蕎麦などの麺類、味噌汁にはもちろん、きんぴら炒め、鍋類、色々なものに合いますので、様々な料理に振りかけてみてください。体も温まりますよ。

日本独自のスパイスで味の変化を楽しんでお好みの味を探してみてください。

※摂取量に注意ください。辛さが苦手な方は様子をみながら使用してください。

※食事療法を受けている方、嚥下障害がある方は医師や歯科医師、看護師、管理栄養士などにご相談ください。

介護頑張る栄養士/ライター

栄養士。家族の介護をきっかけにスーパーやコンビニで手軽に買える食品で介護食を作っています。むずかしいと思われる介護食を美味しく、簡単に、お金をかけずにをモットーに作っています。また自分の経験をもとにライター活動もしています。

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