幼児期に必要な自制心とは?幼児教育講師がおすすめする子どもの自制心が育つ遊び15選【前編】
幼児教育講師のTERUです。
日々の子育て本当にお疲れ様です!
今日は『子どもの自制心が育つ遊び15選』というテーマでお話しします。
定番なものからちょっと変わったものまで、そして幼児の内からできる遊びですのでぜひお子さんと遊んでみてくださいね!
【子どもの自制心】
子ども達が将来活躍するために必要な力とは
遊びをご紹介する前に、少し子どもの自制心についてお話しをさせてください。
私は幼児期は
『動く力を大きく伸ばしてあげることが大事』
だと強く思っています。
- 公共の場で静かにすること
- 大人の言うことを黙って聞けること
- 我慢できること
そういった力を持った子は『良い子』であると言われがちですが、本来子ども時代は自分の興味に向かってどんどん行動して、探求・挑戦・実体験をしていく姿が望ましいです。
そういった経験を通じて『主体的に考え行動する力』を身につけることが、将来子どもたちが活躍するため絶対的に必要になります。
では、『動かない力』『静かにする力』
これは全くなくていいのかというと、そういうわけではありません。
私は『動かない力』が大事ではないとは全く思っていません。むしろ大事です。
ただ、子どもの興味を
- 「静かにしなさい」
- 「まずは黙って聞きなさい」
- 「今はそれをする時間じゃないでしょ」
などと、大人の言うことを聞かせるために止めてしまうのが良くないと言いたいのです。
幼児期に必要な『自制する力』
『静かにする力』は言い換えると『自制する力』『自制心』です。
これも、子どもが将来成功するために大切な力の1つだと言われます。
では、幼児期における自制する力とはどういう状態のことを言うのか。
それは
『子どもが自ら静かにしようと思ったときに静かにできる』
ということです。
大人都合で「静かにしなさい」と言ったときに必ず静かにできるようなことは求めなくていいと私は思っています。
そうではなく、子どもが自ら静かにしようと思えたときに静かにできれば幼児期に獲得したい自制する力としては十分です。
10歳くらいまでの子どもは特に心と体が強く連動していますので、自分の心が「頑張ろう!」とか「興味がある!」と思ったときにしか本来の力を発揮できないものです。
ただ、いざ「頑張ろう!」と思ったときに力を発揮できないのは問題なので、幼児期は自らの心が向いたときに発揮できる『自制する力・自制心』の習得を目指していけると良いですね。
では、そんな自制する力を鍛えることができるおすすめの遊びをご紹介していきます!
【子どもの自制心が育つ遊び15選】
1.音探し遊び
この遊びは、「家の中で普段は聞こえないような音を探そう!」という遊びです。ルールとしては次の通りです。
- 家の中のテレビやラジオ、BGMなど人工的な音を全て消す
- 参加者みんなでそれぞれイスに座る
- 一言も喋らずに1分間〜5分間くらい耳を済ませる
- そのときに聞こえてきた音を発表する
このようにして、何個音を見つけることができたかを競います。
見つける度に手をあげて言い合っても良いですね。
動かず喋らず静かにするという良いトレーニングになりますし、時計の音やイスがきしむ音、冷蔵庫のボーっという音など、普段は気にならない音を感じることで聴覚を鍛えるトレーニングにもなります。
この遊びのポイントはイスに座るということです。
特に幼児の子であればイスに一定時間座る練習を少しずつしていきたいです。
今は小1プロブレムと言い、小学1年生になって授業でイスに座っていられずに立ち歩いてしまう子どもが増えてきていると言われています。
それは、子どもの集中力がないのではなくイスに座る習慣が無いことが原因のこともあるので、こういった遊びの中でも意識してイスに座って何かに取り組むということはとても大事ですね。
2.ジェスチャーゲーム
まさに喋ってはいけない遊びの代表ですね。
やり方はご存知だと思いますが、出題者は言葉を使わずに体だけでお題を表現していきます。
出題をする時間は喋ってはいけませんので、実はこれも自らの意思で喋らないという良い練習になります。
3.ジェンガ
これは喋らないというより静かに動くという練習になる遊びですね。
静かにするということは、言葉と動きの2つがセットになる必要があるので、ジェンガでは静かに動くということをトレーニングしていきましょう。
こういった指先を繊細に動かす動作は脳にも良い刺激を送ってくれますので、脳を強くするという意味でも効果のある遊びです。
4.ストップウォッチぴったりストップ遊び
これはやったことがある方も多いのではないでしょうか。
ストップウォッチを1分ぴったりで止める遊びです。
これも静かにして耐えるという立派な練習になります。
10秒くらいではあまり効果がありませんが
・「誰が30秒に一番近くストップできるかな?」
という感じで30秒〜1分くらいを目安にルールを作っていくと、良いトレーニングになります。
やるときは、①でお話ししたようにイスに座って動かずにやるのがオススメです。
5.将棋崩し
これもジェンガとほぼほぼ効果は一緒ですね。
指先で山になった将棋のコマを崩さないように取っていく動きは、間違いなく自分の体を静かに動かすという練習になります。
いかがでしたでしょうか?
次回、後編では6〜15のオススメ遊びを紹介しますので楽しみにお待ちください。
皆さんの子育てを応援しています!