速報!がんゲノム医療中核病院と連携する「がんゲノム医療連携病院」の一覧が公表!
■がんゲノム医療中核拠点病院
がんゲノム医療では、がん患者の遺伝子を検査し、そこからがんの原因となっている「遺伝子の変異」を突き止める。
その遺伝子の変異に、特異的に効果が期待できる薬剤や患者の条件に合う治験情報を導き出す。
がんゲノム医療中核拠点病院に申請するには、多くの条件をクリアせねばならず、すべての施設が申請できるわけではない。
それほど、「ゲノム検査」は患者にとって重要なことであり、遺伝子情報を取り扱うことはデリケートなことだ。
そのため、施設や人材、技術やシステムなど、厳しい条件をクリアした施設でなければいけない。
その条件をクリアした11の施設が「がんゲノム医療中核拠点病院」である。
■がんゲノム医療中核拠点病院と連携する施設数
北海道大学病院(2施設)
東北大学病院(6施設)
国立がん研究センター東病院(6施設)
慶應義塾大学病院(24施設)
東京大学医学部附属病院(9施設)
国立がん研究センター中央病院(9施設)
名古屋大学医学部附属病院(14施設)
京都大学医学部附属病院(20施設)
大阪大学医学部附属病院(8施設)
岡山大学病院(16施設)
九州大学病院(13施設)
詳細は、厚生労働省
「がんゲノム医療中核拠点病院・がんゲノム医療連携病院の一覧表」
を参照してほしい。
4月から全国での実施体制が整う。
■中核拠点病院との連携
中核拠点病院と連携病院との違いは、「院内で検査(クリニカルシークエンス)を実施可能か」にある。
連携病院は、「連携するがんゲノム医療中核拠点病院に速やかに検体を送付できる体制を整備していること」と要件が定められている。
つまり、中核拠点病院は、院内で検査をおこなえる設備や技術を持った技術者がいることが条件であり、責任を持って検査を実施することとなる。
またがんゲノム医療連携病院は、ゲノム解析結果も、連携する中核拠点病院に協力を得ることとされている。
詳細は
がんゲノム医療中核拠点病院(案)等の指定要件(案)を参照してほしい。
すでに、がん遺伝子パネル検査を導入している施設はあるが、4月から多くの施設ががん遺伝子パネル検査導入となる!
がんゲノム医療中核拠点病院と連携病院がいかに連携できるかがカギとなる。