速報!!!がんゲノム医療中核拠点病院、11施設が決定!
がんゲノム医療
我が国において、がんは、昭和56年より死因の第1位であり、平成28年には、年
間約37万人が亡くなり、生涯のうちに、約2人に1人が罹患すると推計されている。
こうしたことから、依然として、がんは、国民の生命と健康にとって重大な問題であ
る。
星野仙一元監督が、膵臓がんで亡くなったことは、いまだ記憶に新しい。
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政府としては、がん対策基本法(平成18年法律第98号)第10条第
7項に基づき、第3期の「がん対策推進基本計画」を閣議決定し、今後、ゲノム医療を必要とするがん患者が、全国どこにいても、がんゲノム医療を受けられる体制を構築するため、がんゲノム医療を牽引する高度な機能を有する医療機関として、がんゲノム医療の中核となる拠点病院(以下「がんゲノム医療中核拠点病院」という。)等を整備することとしている。
がんゲノム医療中核拠点病院
がんゲノム医療では、がん患者の遺伝子を検査し、そこからがんの原因となっている「遺伝子の異常」を突き止める。
その遺伝子の異常に、特異的に効果が期待できる薬剤や患者の条件に合う治験情報を導き出す。
がんゲノム医療中核拠点病院に申請するには、多くの条件をクリアせねばならず、すべての施設が申請できるわけではない。
それほど、「ゲノム検査」は患者にとって重要なことであり、遺伝子情報を取り扱うことはデリケートなことだ。
そのため、施設や人材、技術やシステムなど、厳しい条件をクリアした施設でなければいけない。
正式には4月1日指定
厚生労働省は14日、個人の遺伝子情報に基づき最適な治療法を選択するがんゲノム医療の中心的役割を果たす「中核拠点病院」11施設を選んだ。加藤勝信厚労相が4月1日付で指定する見込み。公募したところ、23施設から申請があった。このうち遺伝子検査の技術がある、結果を医学的に評価できるなどの要件を満たしたのは17施設。実績などを点数化し、地域性も考慮して選んだ。
その条件をクリアし、がんゲノム医療中核拠点病院に指定された施設が公表された。
北海道大学病院
東北大学病院
国立がん研究センター東病院
慶應義塾大学病院
東京大学医学部附属病院
国立がん研究センター中央病院
名古屋大学医学部附属病院
京都大学医学部附属病院
大阪大学医学部附属病院
岡山大学病院
九州大学病院
以上の11施設だ。
地域性も考慮されている。
がんゲノム検査については、下記に詳細を述べているので参照していただきたい。
ここからがスタート
今後、このがんゲノム医療中核病院と連携し、がんゲノム医療中核拠点病院とともにがん患者を支える「がんゲノム医療連携病院」も公表されるだろう。
このがんゲノム医療が、がん患者にとっての希望となることを信じたい。
がんゲノム医療に携わる医療従事者として、私も奮闘していくつもりだ。