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コロナ禍を通して浮き上がった マンションならではの3つの強みとは

櫻井幸雄住宅評論家
コロナ禍を通して、改めて感じるマンションのよさがある。それは、3つの特性だ。(写真:GYRO PHOTOGRAPHY/アフロイメージマート)

 新型コロナウィルスによる経済への影響が深刻化している。東日本大震災の後もそうだったが、このように大きな厄が起きると、消費モチベーションが下がる。「しばらくは、大きな買い物を控えよう」という動きが広がるので、マンションの売れ行きが落ちるという予測も当然のように出てくる。

 しかしながら、東日本大震災の後には、「だから、マンションを買う」という動きもあった。次に大地震が起きたときの不安があるので、古い木造住宅から新築の鉄筋コンクリート造マンションに移りたい、という人たちが少なからずいたからだ。

 仙台においては、地震直後から空前のマンションブームが起きた。家を失った人、これまでの家に不安を感じた人が頑丈な都市部のマンションに殺到したのである。

 そして、都市ガスの復旧が遅れていた仙台では、「オール電化」で、しかも「免震構造」のマンションに人気が集中し、2つの条件を備えたマンションは、つくるそばから売れてゆく、という特殊な状況が生まれた。

 では、今回のコロナ禍ではどうだろう。コロナ禍で浮かび上がる、マンションならでは強みはあったのか。もしあれば、それはコロナ禍を経験しても、なおマンションを買う動機付けになるはずだ。

 そんな、コロナ禍に負けないマンションならではの特性を不動産のプロ向けに考えてみた。

戸建てにはないマンションの強み

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住宅評論家

年間200物件以上の物件取材を行い、全国の住宅事情に精通。正確な市況分析、わかりやすい解説で定評のある、住宅評論の第一人者。毎日新聞に連載コラムを持ち、テレビ出演も多い。著書多数。

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