【悪質】横浜市長選、現職・林氏「ラスベガスではベビーカーとともにスロットマシンを楽しむ風景が」
統合型リゾート導入の是非が争われている横浜市長選に現職・林文子市長が4選目の出馬表明を行いました。以下、それを報じた神奈川新聞からの転載。
現職・林氏はIR誘致に関して「『ラスベガスではベビーカーとともにスロットマシンを楽しむ風景がある。家族で楽しめる観光都市を実現していくと』強調」したと報道されたワケですが、この初期報道に関して私は以下のようにコメント致しました。
事実、ラスベガスのカジノ事業者は未成年にギャンブルをさせることはおろか、その顧客に未成年を同伴してギャンブルを行わせることを厳しく規制されており、その違反に対しては罰則による厳しい制裁措置が法律によって定められています。ラスベガスには「ベビーカーとともにスロットマシンを楽しむ風景」なるものは原則的にありません。
何でこんなおかしな事を林文子市長は言ってるのかなと思うわけですが、実は同じ記者会見を記事にしたAERAではこれを以下のように報じているんですね。
要は上記は、林氏自身は「スロットマシンがあるカジノエリアも、ショッピングセンターのようなベビーカーを押した人が居るようなエリアも、一緒に安心して共存ができるラスベガスのようなIRのある街造りをしたい」という決意表明をしているコメントであるわけです。
一方で神奈川新聞は、この林氏の決意を表明したコメント部分を「ラスベガスではベビーカーとともにスロットマシンを楽しむ風景がある。家族で楽しめる観光都市を実現していく」という風に、あたかも親が子連れでスロットマシンを遊ぶようなIR施設を林氏が志向しているかのような表現で報じているわけで、コメントの「切り取り」どころか、パッチワークした挙句、全く別の意味に作り変えてしまっている。これを「悪質」と言わざるして、何というべきかと私としては思うわけです。