夏バテを悪化させない適切な水分補給とは 保健師がお勧めする手作り経口補水液
こんにちは、保健師、ノンオイル料理研究家の茨木くみ子です。
毎日暑い日が続いていますね。
暑い日が続くと注意したいのが熱中症・夏バテですね。
皆様も水分補給をまめに心がけてくださっていると思います。
夏は脳梗塞の多い時期、若い人も要注意です。
脱水は血栓症の引き金になりますので水分摂取をまめにお願いします。
詳しくはこちらの記事をご覧ください
「夏に多い脳梗塞、魔の時間はいつ?」
しかし、せっかくの水分補給なのに
かえって夏バテを悪化させてしまうことがあるのです。
私も昔、暑い日に生徒さんとパンを焼いていて、水分摂取はまめにしていたのに倒れてしまったことがありました。
今日は夏バテを悪化させない、効果的な水分補給についてお話させていただきたいと思います。
記事の最後に「我が家の経口補水液の作り方」もご紹介していますので是非、ご覧ください。
夏バテとは
夏の暑さで身体がバテて、食欲不振、疲労感、だるさなどの症状がおこります。
またエアコンによる冷えと温度差が自律神経に負担を与えてしまいます。
- ビタミンBI不足
夏の暑さで、汗や尿からビタミンB1がたくさん排泄されることで起こります。
ビタミンB1は糖質の代謝を助けてエネルギーに変えるという重要な役割を持っています。
不足すると炭水化物(ブドウ糖)がエネルギーに変わらず乳酸となり、疲労物質がたまり、
だるさや疲労感を感じ、食欲低下を起こします。 - 熱帯夜で睡眠不足になり疲労回復ができず、さらに悪循環を起こします。
- 自律神経の乱れと冷え 冷房の効いた室内と暑い屋外の温度差は自律神経に負担をかけています。
自律神経のバランスが崩れ、体温調節機能がうまく働かなくなり自律神経が疲労して夏バテになりま - エアコン疲れ 冷えによる血行不良
夏バテを悪化させてしまう水分摂取
1.一度にたくさんの水分を飲む
喉が渇いたときに冷たい飲み物はとても美味しくて
一気に飲んでしまうことがあると思います。
しかし、がぶ飲みは大量の水が胃袋に入ります。
すると胃酸が水によって薄まり消化の力が低下してしまうのです。
消化不良や胃腸の疲れも起こり、栄養を体内に取りこむ力が低下してしまいます。
また腎臓の排泄処理機能が追い付かず、体内の塩分濃度が薄まって、体内のバランスが崩れて頭痛・嘔吐・浮腫(水中毒)になることもあります。
2.カフェインの入っている飲み物は控えめに(利尿作用で排泄されやすい)
コーヒーや紅茶、緑茶、ウーロン茶など利尿作用の入っているものは控えめに。
しかし水だと、水分摂取が進まず、飲まなくなってしまうお年寄りなどは、カフェインをあまり恐れず、飲むことのほうが大事と言われています。
3.冷たすぎる飲み物やかき氷など
冷たすぎるものをたくさんいただくことは胃腸に負担がかかり、食欲低下の原因になりますので控えめがお勧めです。
4.ジュースや炭酸飲料など糖分の多い飲み物
糖分が血糖値をあげるため、空腹感が感じられにくくなります。食事の時間になっても「あまりお腹が空かない・・・」と食欲も低下してしまいます。
食事からビタミンB1など摂取していますので、バランスのいい食事をとりそこなってしまう恐れがあります。
5.お酒
冷えたビールは夏の風物詩。私も楽しみにしている一人です。
しかし、カフェインと同じくアルコールには利尿作用があります。
飲酒量以上の水分が体内から尿として出てしまいます。
お酒を飲むときは、同じ量の水をとることが大切です。
お勧めの飲み物と飲み方・温度
- 水・白湯・麦茶・ジャスミンティーなどカフェインのない飲み物
- 一度に大量に飲まず、ちょこちょこ飲む (お仕事のデスクにコップを置き、ちょこちょこ飲むのが効果的)
- 汗をかいたら塩分補給(経口補水液や味噌汁がお勧め)
昔のわたしの失敗はこの塩分不足と、水分の摂りすぎが原因
汗による塩分不足のところに水分ばかり大量に飲み、体内のナトリウムのバランスが崩れて倒れてしまったようでした。
- 冷えすぎていないもの、特にエアコンの効いている部屋などでは、ぬるめや常温のもの。(体内に吸収しやすい温度は5~15度と言われています。)
- 食事も水分(食べ物は水分がたくさん含まれています。) 朝食など食事は抜かずに食べましょう。
熱中症を疑うときは
熱中症を疑うときは 体内に浸透しやすい経口補水液がお勧めです。
体温が上がっている場合は冷たい飲み物で体温を下げるのは効果的な方法です。
我が家の手作り経口補水液
【材料 】
水 500ml
レモン汁 大さじ1
砂糖 大さじ2
はちみつ 大さじ1
塩 小さじ1/3
【作り方】
すべてを混ぜる。
清潔な瓶などに入れて冷蔵庫で保存する。
2倍の水で薄めていただく。
YouTubeでは夏バテで食欲が落ちている時でも胃腸に負担をかけない、バターオイルなしの身体に優しいレシピの制作動画を
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最後までお読みいただきありがとうございました。
保健師 茨木くみ子