料理愛好家の平野レミさんが、初のひとり自炊本『平野レミの自炊ごはん』(ダイヤモンド社)を上梓した。
2019年に愛する夫、和田誠さんを亡くされ、「未亡人」になったレミさんだが、「味望人=味を望むすべての人」を名乗って精力的に情報発信を続けている。
「いつも元気ね~」と言われる、そのバイタリティの源泉は一体、何なのだろうか?
今回はそんなレミさんに、料理との出会いについて、じっくり話を聞いてみた。
料理は足し算じゃなくてかけ算。組み合わせ次第でおいしさは無限に広がるのよ
「料理が大好き」という人は数多くいるが、自分が人生で最初に作った料理を憶えているという人は、そう多くないだろう。
だが、何を隠そうレミさんは、その貴重な人物のひとりなのだ。
レミさんにとって、それは強烈な体験だったという。
第9回料理レシピ本大賞エッセイ賞を受賞したレミさんのエッセイ『おいしい子育て』(ポプラ社)には、こんな一節がある。
「お料理は『誰かのため』という気持ちが大切です」
「自分のため」に作る料理と、「誰かのため」に作る料理には、どんな違いがあるのだろう?
和田さんに初めて作った料理は、ガーリックステーキでした
最愛のパートナー、和田誠さんとの出会いについて、「ふたりは出会って10日で結婚した」という伝説があるが、レミさんは「伝説も何も、本当にあったことよ」と笑って答えてくれた。
とにかく、和田さんには初めて会ったときから強烈な印象を受けたという。
自分が生まれて初めて作った料理を憶えているレミさんだが、最愛のパートナーである和田誠さんのために初めて作った料理のことも、鮮明に憶えているという。
『平野レミの自炊ごはん』(ダイヤモンド社)でも「おいしい料理を作る原動力は『家族への愛』」だと語るレミさん。
今も楽しく料理し続けていられるのは、その愛が今も消えずにレミさんを励まし続けているからなのだろう。
※この記事は、かっこよく年を重ねたい人におくるWEBマガジン「キネヅカ」に公開された記事を加筆・修正したものです。是非、そちらの全長版もお楽しみください。
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