【週刊くふうハヤテ】日本ハムに連敗し勝率2割台で折り返しも、赤堀元之監督は「少し楽しみな後半戦に」
今シーズンからプロ野球(NPB)の二軍、ウエスタン・リーグに参加している新球団、くふうハヤテベンチャーズ静岡。先週は7月17、18日の両日にイースタン・リーグの北海道日本ハムファイターズをちゅ~るスタジアム清水に迎え、前半戦最後の2試合となるファーム交流戦を行った。
対日本ハム:17日●1対3 18日●0対1
17日の試合は、先発の早川太貴(はやかわ・だいき、ウイン北広島)を始めとする6投手の継投で3失点(自責点2)にとどめると、打線は8回裏に反撃。先頭打者として三塁打を放った九番・宜保優(ぎぼ・ゆう、BCリーグ・栃木ゴールデンブレーブス)を、一番・増田将馬(ますだ・しょうま、四国アイランドリーグplus・徳島インディゴソックス)が内野ゴロで本塁にかえすが、反撃もそこまでだった。
18日の2戦目は先発マウンドに上がった西濱勇星(にしはま・ゆうせい、オリックス・バファローズ育成)が3イニングをパーフェクトに抑えると、続く4人の救援陣も無失点を続ける。ところが打線も日本ハム先発の元ドラフト1位、達孝太らの前に沈黙。0対0で迎えた9回表、6番手で登板した大生虎史(おおばえ・こうし、柳ヶ浦高)が2死二、三塁から七番・清水優心にタイムリーを浴び、7月9日の阪神タイガース戦(阪神鳴尾浜球場)から2引き分けを挟んで6連敗となった。
赤堀監督が挙げる後半戦のキーマンは……
これでくふうハヤテは75試合を消化して20勝49敗6分け、勝率.290、首位の福岡ソフトバンクホークスとは24ゲーム差の6位でシーズン前半戦を終了。それでも7月は11試合中9試合が3失点以下と、投手陣はここへ来て健闘している。
特にフレッシュオールスターにも選ばれた早川に、西濱、二宮衣沙貴(にのみや・いさき、BCリーグ・茨城アストロプラネッツ)といった先発陣が安定しており、現役時代は近鉄バファローズ(現在のオリックス・バファローズの前身球団の1つ)の守護神として活躍した赤堀元之監督も、後半戦に向けて手ごたえを口にする。
「(シーズンの)初めの方は四球が多かったり、なかなかストライクが取れないとかありましたけども、先発がしっかり投球してくれるようになって勝てる試合も多くなってきた。リリーフがまだまだ固定できなかった部分はありますけども、そこそこピッチャーが抑えることが多くなってきたので、少し楽しみな後半戦になっていくんじゃないかなと思っています」
その赤堀監督が挙げる後半戦のキーマンは、早川と共にフレッシュオールスターに選ばれた増田将馬(ますだ・しょうま、四国アイランドリーグplus・徳島インディゴソックス)。読売ジャイアンツの増田大輝を兄に持つ26歳は、持ち前の俊足巧打で前半戦はリーグ8位の打率.277、同3位の14盗塁をマークしており、「やっぱり勝つためには出塁っていうのが大事になってくる。(増田に)出塁をして走ってもらって、その中で中軸がしっかりと返してくれるっていうふうになればいいなと思います」と、指揮官の期待は大きい。
フレッシュ球宴フル出場の増田は無安打、早川は救援で1回無失点
なお、7月20日にウインク球場(姫路市立姫路球場)で開催された二軍のオールスター戦「フレッシュオールスターゲーム」には、前述のとおり早川と増田が出場。ウエスタン・リーグの五番・左翼でフル出場の増田は、4回表1死一、三塁の場面で二塁ベースの右に弾き返したライナーがセカンドの正面を突くなど、4打数ノーヒットに終わった。
一方の早川は、ウエスタンが0対2とリードされた6回裏に6番手として登板。この試合でMVPに輝いた東京ヤクルトスワローズの橋本星哉から空振り三振を奪うなど、1イニングを無失点に抑えてみせた。
今週のくふうハヤテは26日からソフトバンク二軍のホームグラウンド、タマホーム スタジアム筑後に乗り込み、シーズン後半戦をスタートさせる。新たに読売ジャイアンツから育成の投手、木下幹也(きのした・もとや、22歳)の派遣も決まり、後半戦も選手を育成、再生しながら1つでも多くの勝利を目指す。
(くふうハヤテの選手名後のカッコ内は読みがな、前所属。文中の今季成績等は7月22日現在)
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