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【週刊くふうハヤテ】中日に逆転負けも巨人・増田大輝の弟、将馬が自らの誕生日祝う”猛打賞”で打率6位に

菊田康彦フリーランスライター
くふうハヤテの増田将馬(2024年6月12日筆者撮影)

 今シーズンからプロ野球(NPB)の二軍、ウエスタン・リーグに参加している新球団、くふうハヤテベンチャーズ静岡。先週は6月28日から浜松球場で予定されていた中日ドラゴンズとの3連戦のうち2試合が中止となり、29日の試合のみが行われた。

対中日:29日●2対4

 この試合で先発マウンドに上がったのは地元・浜松市の出身で、市内を拠点とする社会人野球のヤマハでもプレーをした経験を持つ池谷蒼大(いけや・そうた、横浜DeNAベイスターズ)。6月15日のオリックス・バファローズ戦(杉本商事BS)に続く今季2度目の先発マウンドに上がった24歳の左腕は、1点リードの3回表に中日の五番・石垣雅海に同点打を浴び、3回1失点でマウンドを降りる。

 1対1の同点で迎えた6回表に守備の乱れもあって2点のリードを許したくふうハヤテは、その裏に六番・深谷力(ふかたに・りき、関西独立リーグ・和歌山ウェイブス)のタイムリーで1点を返すも、反撃もそこまで。4番手で登板して2失点(自責点1)のミゲル・モラ(サンフランシスコ・ジャイアンツ傘下ルーキー級)はリーグ最多の8敗目(0勝)を喫している。

増田将馬は初回の三塁打を含む3安打で打率.287にアップ

 打線では読売ジャイアンツの増田大輝の弟で、この日が26歳の誕生日だったリードオフマンの増田将馬(ますだ・しょうま、四国アイランドリーグplus・徳島インディゴソックス)が気を吐いた。スタンドで浜松商業高校吹奏楽部が「ハッピーバースデー」を奏でる中、第1打席で左中間に打球を飛ばすと快足で一気に三塁を陥れ、続く二番ジェリンソン・バスケス(カープアカデミー)のサードゴロで先制のホームイン。3回はセンター前、7回にはライト前にヒットを放ち、いわゆる”猛打賞”で自身のバースデーを祝った。

 これで増田の打率は.287となり、リーグ6位に上昇。出塁率は.351で、こちらは同10位に着けている。この日は盗塁はなかったものの、13盗塁はトップの阪神タイガース、島田海吏と5つ差のリーグ3位。増田は早川太貴(はやかわ・だいき、ウイン北広島)と共に、7月20日に姫路・ウインク球場で行われるファームのオールスター戦「フレッシュオールスターゲーム」のメンバーにも選ばれている。

 なお、くふうハヤテはここまで64試合を消化して17勝43敗4分け、勝率.283でウエスタン・リーグ6位。5位の広島東洋カープも先週、唯一行われた阪神戦(鳴尾浜)に敗れたため、ゲーム差は6のまま。今週は今日、7月2日から4日にかけて、ホームグラウンドのちゅ~るスタジアム清水にオリックスを迎えての3連戦が予定されている。

(くふうハヤテの選手名後のカッコ内は読みがな、前所属。文中の今季成績等は7月1日現在)

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フリーランスライター

静岡県出身。小学4年生の時にTVで観たヤクルト対巨人戦がきっかけで、ほとんど興味のなかった野球にハマり、翌年秋にワールドシリーズをTV観戦したのを機にメジャーリーグの虜に。大学卒業後、地方公務員、英会話講師などを経てフリーライターに転身した。07年からスポーツナビに不定期でMLBなどのコラムを寄稿。04~08年は『スカパーMLBライブ』、16~17年は『スポナビライブMLB』に出演した。著書に『燕軍戦記 スワローズ、14年ぶり優勝への軌跡』(カンゼン)。編集協力に『石川雅規のピッチングバイブル』(ベースボール・マガジン社)、『東京ヤクルトスワローズ語録集 燕之書』(セブン&アイ出版)。

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