大島集中豪雨は6時間雨量の日本記録
台風26号の通過にともない、各地で大雨や強風が吹き荒れました。とくに伊豆大島で観測された日降水量525.5ミリ(24時間で824ミリ)は、これまでの記録を大きく上回り、大規模な土砂災害が発生してしまいました。
今回の集中豪雨は、台風の直接の雨雲によってもたらされたのは間違いありませんが、どうも理由はそれだけではないようです。
台風に吹き込む風を解析すると、台風に向かって北東方向から吹く風と、関東の内陸から吹いてきた北西の風が関東の南部で合流し、その風がぶつかって、上昇気流が強められたと考えられます。
レーダー画像などでも、風の収束する部分で線上に雨雲が発達していたことが、確認できます。
ところで、伊豆大島・元町の時間雨量は、昨夜23時から0時までが54.0ミリ、以下、午前1時が69.5ミリ、2時が92.0ミリ、3時が118.0ミリ、4時が118.5ミリ、5時が97.5ミリでした。23時から05時までの六時間で、なんと549.5ミリもの雨が降りましたが、これは6時間雨量としては、沖縄県多良間の502ミリ(1988年4月28日)を上回り日本歴代の集中豪雨の記録だと思われます。
注:: 伊豆大島のこれまでの日降水量記録は1982年9月12日の473ミリです。
<<6時間降水量の記録>>
2013年10月16日10時00分現在
1位 大島(東京都) 549.5ミリ 2013年10月16日
2位 多良間(沖縄県)502.0ミリ 1988年4月28日
3位 尾鷲(三重県) 497.0ミリ 2004年9月29日
4位 登別(北海道) 467.0ミリ 1983年9月24日
5位 尾鷲(三重県) 463.5ミリ 2008年9月18日