元祖泡系!3つの釜で炊き上げる「熟成追い炊き製法」。コク深く濃厚な味わいの余韻こそ頂点に立つ一杯。
博多一幸舎 総本店
博多ラーメンを代表するブランドのひとつ「博多一幸舎」。2004年の創業から絶大な人気を誇り、国内は福岡県を中心に展開。そして驚くべきは、50店舗以上の海外への出店。国内よりも海外の店舗数が多いという、まさに世界に愛される博多ラーメンといっても過言ではありません。
その頂点に立つ総本店は、創業の〈大名本店〉が2008年に〈博多本店〉として現在の場所へ移り、2018年に〈総本店〉としてリニューアル。さらに2020年8月に2度目のリニューアルを経て現在に至ります。
場所は博多駅博多口を出て徒歩5分程度、地元民はもちろん、国内外問わず観光で訪れる方も数多く、この訪れやすいアクセスも魅力です。
ビルの1階に風格すら感じる佇まい。それは店内に入っても同じ。L字型のカウンター席は重厚な艶のある木目調のデザインで、和風のモダンな雰囲気ながら照明は近代的。とても明るくお洒落で美しい店内です。
この総本店は、味はもちろん、接客、雰囲気も含めて、世界各国に展開するお店のモデル店舗としての役割もあるようです。一幸舎の中でも、全てがハイクオリティな「世界の一幸舎の旗艦店」として頂点に立つお店なんですね。
泡系豚骨ラーメン
「博多一幸舎」が世界へ展開する原点の一杯がこれです。鮮やかに、きめ細かに泡立つ白いスープこそが「元祖泡系」と呼ばれる所以。通常は2つの羽釜で炊き上げた新旧のスープをブレンドしていますが、この総本店は、特製の羽釜を3つ使うことにより、さらに豚骨や骨味も感じることができる、より深みある濃厚な味わいを出しているようです。これが一幸舎の真髄でもある「熟成追い炊き製法」です。
濃度は高めながら重さや臭みなど全くない。泡立つスープは口当たりがふんわりしていて、まろやかでクリーミィ。カエシは老舗蔵元の〈ヤマタカ醤油〉使用した門外不出の秘伝のタレ。濃厚な豚骨の風味はほのかに甘さも感じ、そこに広がる程よい塩味のカエシ。何重にも重なり合う味はコク深く、しばらくはその深みある味わいの余韻に浸ってしまいます。
「博多一幸舎×製麵屋慶史」のまさにブランドのコラボレーション。この一杯の為に生まれたといってもいい組合せ。スープもブランドなら麺もブランド、当然ながら同じところから波及したこだわりの一体化ですから、美味いことは間違いない。濃厚スープに絡むよう、オリジナルブレンドの小麦と絶妙の加水感。コシもありモチモチっとした食感に味わいも抜群。少し平打ちになっているのも総本店の特徴ですね。
トッピングも侮れない。レアに仕上げられたチャーシューは豚肩ロースを使用。泡立つスープを絡めながらもさっぱりと美味しい。緑鮮やかな新鮮なネギのシャキシャキ感や、きくらげもスープの味わいと相まって美味しい。
この重厚なテーブルのカウンター席は落ち着いていただける雰囲気。卓上にはしょうがや辛子高菜、ゴマやコショウに替玉のタレ。そして一幸舎名物の辛味ダレもあります。この卓上にも豊富な調味料。これもまた嬉しい。
入口に掲げられる元祖泡系の看板と、和風の上質な暖簾。店構えから店内まで和風でモダンな雰囲気ながら、博多の街もイメージしているそう。壁面には博多山笠をモチーフにしたデザインも。「博多を世界に」というコンセプトも持ち、ただラーメンの味わいだけにとどまらず博多の文化も世界へ発信する「博多一幸舎」。博多ラーメンを代表するブランドの総本店は、世界のお手本となるハイクオリティな頂点に立つお店でした。
博多一幸舎 総本店
住所:福岡県福岡市博多区博多駅前3丁目23−12
営業時間:月~土 11時00分~22時30分
日曜日 11時00分~21時00分
定休日:無休
アクセス:博多駅より徒歩5分
駐車場:近隣有料
公式HP:ikkousha.com