とろみある豚骨スープに創業昭和28年の青山製麺所のストレート麺。人情溢れる大将が作る渾身の一杯。
まろみ、とろみ、クリーミー
博多駅から徒歩10分程度、堅粕という街の国道3号線沿いにある「やまみラーメン」。創業昭和28年の老舗製麺所、「青山製麵所」が「美味しい一杯を」との想いでオープンしたお店です。通り沿いにあるこぢんまりとしたお店の看板にもその名は掲げられています。この場所に登場したのは2020年ごろだったでしょうか。それから4年以上、筆者も長らく通わせていただいてます。
店内はカウンターのみで、以前は4席でしたが、今は5席あったでしょうか。大将に聞くと、4席くらいがオペレーションは回しやすいそうです。ワンオペですしね。壁にはスタンプカードをコンプリートしたお客様の写真がズラリ。これを見ても、コアな地元のファンに愛され、さらには、国内といわず、海外からのお客さんも多く訪れる人気店です。
ラーメン
メニューは、十数時間かけて炊き上げた自慢のスープ。これオンリーです。丁寧な下処理から純豚骨の旨味を凝縮した渾身の一杯。これが〈臭みなし・まろみ・とろみ・クリーミー〉なコラーゲンたっぷりの豚骨スープ。チャーシューや味玉はトッピングに選べます。デフォのノーマルで、チャーシューとネギ、刻み海苔がいい感じの仕上がりです。
とろりとしたスープは濃度は高めで、凝縮された豚骨の旨味がグッとくる。そこにあわせるカエシがまた優しく、まろやかな味わいが口の中に広がる。食べ進めるごとに深みがあり、決して重くもなく塩味が強いわけでもなく、クリーミーな仕上がりは絶妙の美味さ。
そして歴史ある青山製麵所の麺。この麺はもうこのお店でしかいただけないだろう。低加水の王道細麺ストレート。これがとろみあるスープによく絡み、小麦の風味もよく味わいも良い。
小ぶりなチャーシューは、タレの味わい良く、まろやかスープに絡むとこれもまた美味しい。シャキシャキネギも、スープや麺と絡むといい味を出しています。
おススメトッピングのひとつ、辛子高菜。別皿で注文です。
辛子高菜は替玉までとっておこう。注文したら、熱々の湯気が立つ替玉が平ざるで運ばれてきます。これが心躍る瞬間。
替玉をした丼に辛子高菜を投入。一度で二度美味しく別の味わいを楽しめます。
辛みが結構強いですが、味わいも良い自家製の辛子高菜。とろっとまろやかクリーミー豚骨スープに、新たな刺激が加わり別の一杯へと表情を変えます。これが本当に美味しく、個人的には大好きです。
もちろん完食できる美味さ。丼にも描かれる「渾身の一杯」。製麺所からスタートする「美味しい1杯を」という想いは、食べると必ず伝わります。
卓上にはシンプルにコショウにゴマにラーメンのタレ。
もちろん美味いラーメンなのですが、「やまみラーメン」の魅力は味だけにあらず。やはり大将の人柄、人情味溢れる大将の人柄が味に伝わっています。「渾身の一杯」というのは、もちろん麵やスープへのこだわりが出す美味しさもありますが、この大将の想いが一番おいしいのではないかと、食べる度にいつもそう感じます。料理は腕や味だけでなく、やはり人柄があってこそ。そう思う一杯をいただける名店ですね。
やまみラーメン
住所:福岡県福岡市博多区堅粕2丁目20−8−5
営業時間:11時00分~15時00分
※スープが終わり次第終了
定休日:月曜日
アクセス:博多駅より徒歩10分
駐車場:有