宝くじを当てる方法、株で儲ける方法:コントロール感と主観的確率の心理学
<毎回買っていればそのうち当たる!? 自分は運が良い? ギャンブルに強い? 株価の先が読める?>
■宝くじを当てる方法
年末の風物詩、年末ジャンボ宝くじが発売中です。買わなければ当たらないわけですから、夢を買うのも良いでしょう。
それに宝くじの収益金は、公共事業などに使われますから、たくさん売れた方が各自治体は喜びます。宝くじの期待値は4~5割程度ですから、あなたが買った宝くじの代金の半部以上は、宝くじの経費や世のため人のために使われるわけです。
「宝くじを当てる方法」を検索すると、バラと連番の両方を買えとか、血液型A型が当たりやすい、イニシャルは男性の1位がT.K、女性の1位がM.Kだとか、いろいろ出てきますね。心の温かい人が当たるという意見もあります。
宝くじを1枚だけ買うのに比べたら、10枚買えば当たる確率は10倍、100枚買えば100倍になりますから、ずいぶん当たりやすくなった気がします。しかし、もともと当たる確率が気が遠くなるほど小さいので、10倍、100倍になったとしても、やっぱりとても小さな確率であることは変わりがありません。
一等が当たる確率、0.000005パーセントが、0.00005パーセントや、0.0005パーセントになったとしても、ほとんど0なのは同じです。
もちろん、千枚、一万枚買えば、当たる確率はさらに上がっていきますが、今度は購入代金が高額になってしまいます。
ちなみに、1ユニットの宝くじを全部買い占めれば、絶対に1等賞が当たります。今年の年末ジャンボ宝くじなら、1ユニット2000万枚×300円=30億円出せば、1等7憶円(前後賞合わせて10憶円)が絶対に当たります。
買い占めれば絶対に当たりますが、ランダムに1億円買えば、1等7億円が当たる確率は30分の1です。ただ「確率」って、難しいのですが。
<パチンコの大当たり確率300分の1は300回に1回当たるわけではない:ギャンブル確率のイメージと実際>
こう考えてみると、宝くじで絶対に損をしない方法は、宝くじを買わないことになってしまいます。それもちょっと味気ないですね。
そしてどんなに確率の話を聞いても、私たちは宝くじを買い、ギャンブルをし、株で一発当てようと(投資ではなく投機)してしまいます。
それは、どんな人間心理によるのでしょう。
■主観的確率:念じたり気合を入れれば当たりやすくなる
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