男性監禁事件から考える「中学生は大人か」:少年法問題
速報:男性を監禁疑い 中学生ら4人逮捕
中学生らによる事件が報道されています。
<【速報】「金集めろや」「借りれるところに回れ」出会い系アプリで知り合った男性を5時間監禁した疑い 男子中学生や女子大学生ら4人を逮捕 滋賀・東近江市:読売テレビY!ニュース12/31>
少年事件の時はいつもそうですが、ヤフコメントには、様々な意見が並びます。
「今の地代にあった法改正が必要」
「少年は少年法で過剰に守られている」
「少年でも実名報道すべき」
「今回の逮捕者は少年法など適用せず厳罰を期待します」
「どうせ少年法あるから俺たち何しても大丈夫と勘違いしてる可哀想な子ども」
「少年法もだけど、本気で年齢に応じてSNSの利用制限を設けることを考え出した方がいい」
中学生は子供か大人か:少年法問題
容疑が事実であれば、責任に応じた制裁が必要です。 被害者の処罰感情は、加害者が成人か未成年かによってはあまり変わらないでしょう。
ヤフーコメントには様々なご意見があります。
もしも中学生も大人と考えるならば、中学生にも選挙権を与え、裁判員にもすることになるでしょう。中学生も大人並の判判断力があるとすれば、中学生の1票によって選挙結果が変わることも良いことです。あなたやあなたの家族が裁判にかけられて、中学生裁判員の判断によって刑が変わることもあるということです。
一方、中学生が子供だとするならば、選挙権を与えないし、裁判員にもならないし、大人の刑法では罰しないことになります。 大人並の判断力がないからです。
何歳から大人と考えるか、現行法でも選挙権は18歳、飲酒は20歳など法による違いはありますが、権利と義務のバランスは必要でしょう。
少年法は子供を甘やかしているとよく言われますが、大人より子供の方に厳しいこともあります。
たとえば、成人が、夜中に怪しい場所を歩いていても違法でなければ捕まりませんんが、少年だと補導されることがあります。 少年は、判断力が大人よりも劣るので、保護すべきだという考えです。子供には自由が与えられていません。
中学生のネット利用を制限せよというご意見もありますが、これは中学生は子供だとするご意見ですね。どこに住むか、自分で契約できるか、ギャンブルできるか、親の同意になしの結婚など、大人の線引きを何歳にするのかという問題です。
今は中学生は子供とされるので、家でしたら家に連れ戻されますが、大人になればどこに住むかは大人の自由です。子供は勝手に働くことができませんが、大人になれば職業選択の自由があります。中学生は大人か子供か、どちらでしょうか?
少年は少年法に守られているから、悪いことを平気ですると言う意見もあります。たしかに少年法にやたらと詳しい犯罪少年もいます。けれども後先考えずに法を犯す少年が大半です。少年院で済むなら悪いことをしてしまおう、刑務所に入るなら悪い事はやめよう。懲役3年なら悪いことをしてしまおう、懲役6年なら悪い事はやめよう。そんなふうに計算できる犯罪少年は、少数派でしょう。
いずれにせよ、少年法をどうするのか、何歳からを大人とするのか、冷静な議論が必要でしょう。