【河内長野市】愛ではなく争いの伝説!ダム湖のほとりに鎮座する神、龍口明神の意外に面白い由来を調べると
今日2月14日はバレンタインデーですね。チョコレートなどの製菓業の人が盛り上げたとも言われていますが、やはり男女の愛に関する伝承を探して見たくなります。さて、ため池の多い南河内に残る愛の伝説として、以前富田林の粟ヶ池と狭山池に住んでいるとされる、龍神夫婦の伝承を取り上げたことがありました。
ふたつの自治体を代表する池のように、河内長野にもそんな龍神の伝承がないかと、最大の水が溜まっている滝畑ダムを調べてみると、滝畑ダムには龍口明神という神様がいます。
広大な滝畑ダムのほとりにあり、かつ龍の名がついているため、てっきり龍神を祀っているものだと思っていましたが、調べてみると龍神ではない神を祀っていることを知りました。
龍口明神のある場所をおさらいすると、滝畑ダムの北部ですが、東側のダム管理道路の途中にあります。すぐ隣に滝畑アート・ウォーキング作品「ISHIKAWA」があります。
こちらが龍口明神の入口です。
鳥居はありますが、本殿や拝殿のような社はなく、神が鎮座している小さな祠があるのみです。
龍口明神の由来について書いてありました。伝承では大昔も今のように水が溜まっていたらしく、天然の湖があったそうです。そして水を泉大津の穴師明神が和泉国に、住吉明神は河内に流すべきだと双方の神々で論争があったとのこと。
そして穴師明神が牛で滝畑に向かったのに対して、住吉明神が馬で駆けつけたので、河内のほうが勝ったためにその方向に水が流れたとのこと。この水の流れが恐らく石川ということなんでしょうね。つまり愛の伝説ではなく、水争いの伝説が残っているのです。
そして、湖の水はすべて流れてそこが耕作地になったので、感謝して住吉明神を祀ったのが龍口明神とのこと。元々は滝畑ダムサイト付近にあったそうです。
さらにダムが建設されて元あった場所が水没することになったので、昭和55年にこの地に遷されたこと。そして今もこうやって供え物があって祀られています。
というわけで、龍口明神は住吉神を祀っていることになり、龍神ではないようなのです。念のために関連性を調べました。住吉大社の境内の中に龍神を祀る社はあるようですが、住吉神と龍神は直接の関係は薄いとのこと。地図で「龍神」と検索しても龍口明神は出てきません。水があるからといって龍神とは限らないという面白い情報でした。
龍口明神
住所:大阪府河内長野市滝畑
アクセス:南海・近鉄河内長野駅からバス 滝畑ダムサイトバス停から徒歩7分
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