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【富田林市】これは旨い!大阪狭山市との境にある10月開店のホルモンしらい 、満足ランチ始めました

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

最寄駅は大阪狭山市駅から徒歩3分。お店は市の境界線を越えたところ、富田林加太にホルモンしらいさんがオープンしたのは10月8日です。当初は夜のみの営業でしたが、今週からランチ営業を始めたとの情報を得ました。

ただランチは月、水、金の週3日しか行っていないとのこと。昨日は水曜日だったので、さっそく電車に乗って大阪狭山市駅に行きました。

大阪狭山市駅から歩いて3分、小さな川が流れていますが、何を隠そうこの場所が大阪狭山市と富田林市との境界線です。

橋を越えて富田林側に入りました。「ホルモンしらい」と書いた看板がついている建物が見えます。

ホルモンしらいさんです。ランチタイムは12:00~13:00の1時間ですが、13:00までに入れば問題ないとのこと。つまり13:00ラストオーダーです。時刻は12:50で、ランチタイムにぎりぎり間に合いました。

店内の様子です。ホルモンを提供する焼肉屋さんらしく、コンロとフードがカウンターについています。

くの字になっているカウンター席とは別に小上がりの席があります。

画像提供:ホルモンしらいさん
画像提供:ホルモンしらいさん

まだランチが始まったばかりということもあり、店内ではランチメニューが確認できませんでした。ランチはホルモン丼、焼肉丼、ローストビーフ丼の3種類があり、すべてにキムチとわかめスープがついていて900円(税込み:990円)とのこと。

丼ができるのを待つ間に夜のメニューを見ました。文字を見ただけで、焼きたての肉を口に頬張った時の食感を思い出してしまいます。高い金額のものもありますが、全体的にリーズナブルな気がしました。

ドリンクメニューも豊富にあります。いろいろあるとグループで来た時も安心ですね。

ということで、注文したのはローストビーフ丼です。

ローストビーフは生卵とともに光り輝いています。そしてご飯を隠れているほどたくさんローストビーフが載っているのがすごいですね。

黄身をつぶして混ぜて頂きます。黄身を衣のように混ぜ口の中に入れました。ローストビーフのつるりとした食感、すぐに旨味が口の中を覆います。あまりのも旨さのために気が付けば、次の箸がローストビーフに伸びました。

もうひとつ注文しました。こちらはホルモン丼です。

大きなホルモン(小腸)がふんだんに入っています。お店の人が焼いていることもあり、焼き加減もちょうどよいあんばい。焦げ目のつき方がとてもよく、一目見ただけで美味しいことがわかってしまいました。

そして実際にいただきます。大きなホルモンのフワフワとした硬すぎず柔らかすぎない絶妙な硬さ。そしてところどころ歯ごたえを感じさせるコリコリ具合がたまりません。これはどちらも旨いという言葉にぴったりでした。きっと注文しなかった焼肉丼も旨いでしょうね。

白菜キムチが付いていたのですが、これが意外なほどの絶品さ。市販のキムチとは明らかに違う、こだわりの逸品だと感じました。実は、私自身がキムチをあまり好まないのですが、このキムチだけは違いました。知らず知らずのうちにしっかり完食です。

スープはわかめスープでした。味の美味しさもさることながら、スープの量がとにかく多く飲みごたえがばっちりです。ランチセットは最初見た目が少ないような錯覚をしましたが、それはスープの器が大きかったからのようです。店に入った時は空腹だったのに気が付けば満腹となりました。

良質の満足ランチをいただいたあと、店主の白井伸平さんにお話を伺いました。白井さん御自身が大の焼き肉好きということもあり、元々某焼肉チェーンで働いていたそうです。バイト時代から数えると15年働いたとのこと。ここで白井さんがチェーン店の社員から幹部への出世の道ではなく、独立開業を選んだ理由も教えてくださいました。

「現場にいるため、お客さんからいろんな意見を伺います。良いことも悪いこともあったのですが、そう言って下さるということは、お店に対しての愛情があるからというのがわかるので、できるだけ意見を反映して欲しいと上層部に話をしました」と白井さんは語ります。

ところが、白井さんの想いとは違って、上層部はあまりお客さんの意見を反映してくれなかったとのこと。そのようなこともあり、白井さんは自分で理想のお店をやろうと、独立を考えたそうです。

そして、会社を退職していきなりお店を開業したのかと思えばそうではなく、意外な職業に就きました。それはハウスクリーニングと内装業です。

実は、ホルモンしらいさんの店内を見た時に焼肉店とは思えない清潔感がありました。もちろん10月に開業したばかりで、まだ開業1か月というのもあるのでしょう。

しかしそれだけではない気がしたのです。ここで納得しました。実は白井さんはハウスクリーニングの経験・ノウハウを生かして、物件を取得したのちに自ら店内をクリーニング。

具体的には、取得時にこびりついていたタバコのヤニなどの汚れを取り、真っ白な壁へと変身させたのです。

白井さんによれば、物件を探しているうちに現在の物件に出会ったのですが、仕事を通じて内装業の方との出会いもあったために、その方たちの協力でリーズナブルに開業できたそうです。

また白井さんは、そういった業界関係の人から「富田林や大阪狭山のあたりは、これから人口が減っていくから止めた方が良い」と、あまり勧められなかったとのことだったのです。しかし、大阪狭山市出身の白井さんは「地元を盛り上げたい」という強い意志があったので、あくまでこの近辺にこだわりました。

こうして両市の境目付近にある理想の物件を見つけて「ホルモンしらい」さんが無事にオープンしたのです。大阪狭山駅から比較的近い立地ということもあり、焼肉の臭いで入ってくれた仕事帰りのひとり客の姿も結構あるとのこと。

また金剛の住宅地からも近いことからファミリーの利用者も多く、先日も10名を超えるグループの利用があったそうです。

ただ白井さんは「開業が大変なのではなく、営業を続けることが大変です」と言います。これは確かにそう感じます。都市部を中心に開業1年以内に店を閉じるお店が結構多いと聞いたことがあります。店を続けることの大変さ、白井さんの言うことに本当に頷けました。

さてランチは毎日ではなく、月、水、金の3日しかしないそうで、これにも理由があります。火曜日と土曜日は肉を仕入れるため、木曜日は野菜を仕入れるために休むとのこと。業者任せではなく自らの目利きで厳選した食材を扱っているから、どれも美味しかったんですね。

ということで、どこで仕入れているのかを伺うと、まずホルモン(内臓肉)は大阪市生野区とのこと。生野区と言えば鶴橋駅やコリアンタウンがある場所で焼肉店が多いですが、そんな焼肉の本場から肉を仕入れているのです。

「実は和牛の内臓だけを生野区から仕入れています」と白井さんは言います。生野区では内臓一式を仕入れています。焼肉店で人気の「タン」なども本来は内臓の一部なので、内臓一式のひとつの部位として仕入れているとのこと。

またロースやカルビなど赤身肉については羽曳野市から仕入れています。裏メニューもあるそうで、今回特別に和牛ミスジ(肩甲骨の裏あたりに位置したウデ肉)が入ったので、特別に見せて頂きました。

和牛ハラミも仕入れ値は高いけれど、あえてリーズナブルで提供しています。大阪市内では2,500円はするであろうものを2,000円前後で提供しています。

「国産のミノには独特の臭みがあって、外国産のミノは臭みがない」というちょっとしたエピソードもうかがいました。理由は国産と外国産で食べる餌の違いがあるからとのこと。そしてツウの中には、ミノ独自の臭みが好きという人も結構いらっしゃるそうです。

参考:生野区のコリアンタウン
参考:生野区のコリアンタウン

その他の食材で自慢なのがキムチです。ランチのキムチは確かにおいしかったですが、生野区の本場で仕入れるので、定番のほか珍しいキムチ、今の季節は山芋やチンゲン菜のキムチなどを出すこともあるそうです。そして野菜については、河南町から仕入れています。

参考:河南町
参考:河南町

そして、白井さんが自ら現地に出かけて行って仕入れるのは、目利きだけでなく、取引先の人に新しく店を開業した自分のことを知ってほしいという思いが強い面もあるからと言います。

「決して安価ではないけれど、大阪市内よりも地代(固定費)が安くなる分、大阪市内で同じものを食べるよりもお得に食べられます」と、富田林だからこそのコスパの良さがあるのが強みだと白井さんは力説します。

「ランチは始めたばかりなので、ご飯の量をどうするかなど検討中です」と白井さん。ドリンクもリクエストに応じたものを仕入れるなど、できるだけお客さんの意見を取り入れながらの試行錯誤の毎日です。

昨日(11月19日)の時点ではオープンから定休日がないので、疲れないか心配になりました。しかし白井さんは首を横に振り、「毎日が楽しくて仕方がありません」と笑顔で答えてくださいました。お店の人が楽しければお客さんも楽しいに違いありません。

ホルモン白井さんのランチの美味しさもさることながら、店主の白井さんの人柄もとても良いお店だと改めて感じました。今度は夜の時間に行ってみたいですね。

ホルモンしらい

住所:大阪府富田林市加太1丁目5-1

TEL:072-284-7780
営業時間:平日:17:00~22:00、土曜:16:00~24:00、日・無休 16:00~22:00

※ランチタイム:月・水・金のみ12:00~13:00(L.O)
定休日:無休
アクセス:南海大阪狭山駅から徒歩3分

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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