【河内長野市】芸術の秋!滝畑にあるアート作品「ISHIKAWA」を知ってますか?誰が作ったかも調べた
春先に散歩した滝畑ダムの遊歩道が、5月14日に発生した土砂崩れにより長く通行止めとなっていました。しかし、復旧作業が行われ9月15日で通行止めが解除(外部リンク)となっています。
滝畑ダムといえば夏のキャンプのイメージがあるだけに、夏の間、遊歩道の通行が出来なかったことは残念なこと。もちろんキャンプ場を往復する道とは無関係。とはいえ、そう感じていました。
ところが芸術の秋にふさわしい場所が、滝畑ダム遊歩道の中にあります。それは屋外のアート作品、滝畑アート・ウォーキング作品「ISHIKAWA」。そこで、このアート作品の作者のことや作品の意味などを調べてみました。
滝畑アート・ウォーキング作品「ISHIKAWA」の場所を確認しましょう。滝畑ダムの北側にありますが、ちょうど自動車の通行が出来ない右側部分です。
バスなら滝畑ダムサイトバス停下車で行けます。ダムサイトには駐車場もあるので、車でも行きやすいですね。
作品を見てみましょう。塔のように見える作品をよく見ると、一本のラインが刻まれているのがわかります。下の説明版によると、このラインは石川をイメージしています。
滝畑の山々から小さな流れが合流して、そして生み出される石川を表しているようですね。さらに滝畑ダムの南側にある光滝寺に、石川の魂がたどり着く様子を作品にしたそうです。
この作品を作った人物名は、DALE ENOCHSという人で1998年に造られたようです。DALE ENOCHSを調べると、アメリカインディアナ州出身の芸術家で、インディアナ大学を卒業した後も地元で創作活動を行っており、今では国際的に活躍している石灰岩の彫刻家です。
彼の作品例を見るとインディアナポリスのダウンタウンにあるミラーセンターの前にある「Enochs(目次)」という作品を手がけているとありました。
また米国インディアナ州インディアナポリスのインディアナポリス動物園に隣接する植物園「ホワイトリバーガーデンズ」の建設にも携わっているそうです。
さらに調べると、1994年に河内長野市と姉妹都市を結んだカーメル(Carmel)市がインディアナ州にあるのですが、カーメルが州都インディアナポリス市域の北に隣接している町なので、その関係で来日されて作品を手がけたのです。
また作品についている「滝畑アート・ウォーキング」を調べると、滝畑アート・ウォーキング実行委員会が1999年に開催したもので、国際的に活躍するアーティストが滝畑に滞在して、作品の制作展示をを行ったとあります。
さらに2012年には滝畑フォレストアーツ2012というプロジェクトを大阪芸術大学が行っていました。これは滝畑ふるさと文化財の森センターを拠点に、子供たちと一緒になって「森と湖の精」や「架空の生き物」の創作やパフォーマンスに取り組んだそうです。
いずれにしても、滝畑の自然を生かして芸術活動をしている試みのようですね。
滝畑アート・ウォーキングを開催した時には、多くの作家が滝畑ダム周辺の遊歩道に制作展示をしたとありますが、「ISHIKAWA」以外の作品が見つけられませんでした。
ダムサイトの前にはこのようなオブジェは見つけたのですが、
すぐ横に河内長野ロータリークラブの創立二十五周年記念事業とあるので、アートウォーキング作品なのか、ロータリークラブによるものなのかは判断できませんでした。
作品のすぐ横には東屋があり、休憩ができます。
20年以上前はアート作品が並んでいたという滝畑の遊歩道、当時の歴史の生き証人のように残っているアート作品「ISIKAWA」を見ながら、これから冬に向かうであろう滝畑の自然をゆったり眺めながら歩いてみるのもよさそうです。
滝畑アート・ウォーキング作品「ISHIKAWA」
住所:大阪府河内長野市滝畑
アクセス:南海・近鉄河内長野駅からバス 滝畑ダムサイトバス停から徒歩7分