「MLB初本塁打がランニング本塁打」はどれくらい珍しいのか。ドジャースでは73年ぶりだが…
4月3日、ザック・マッキンストリー(ロサンゼルス・ドジャース)が、ランニング本塁打を記録した。写真は、その途中だ。
マッキンストリーは、昨年9月にデビューした。この日は通算6試合目。それまでに二塁打2本と単打1本を打っているが、ホームランはなかった。メジャーリーグ初のホームランがランニング本塁打は、ドジャースでは1948年5月2日のデューク・スナイダー以来。73年ぶりのことだ。
もっとも、メジャーリーグ全体では、それほど昔ではない。マッキンストリーの前は2016年9月6日のダンズビー・スワンソン(アトランタ・ブレーブス)なので、5年ぶりということになる。2012年以降のここ10シーズンは、スワンソンとマッキンストリー以外にも2人、ジェームズ・マッキャン(当時デトロイト・タイガース/現ニューヨーク・メッツ)と青木宣親(当時ミルウォーキー・ブルワーズ/現・東京ヤクルト・スワローズ)が、それぞれ、2015年4月29日と2012年4月20日に打っている。
また、青木の前年には4人――見つかった限りだが――が、キャリア初のホームランをランニング本塁打で記録した。8月5日にトニー・キャンパーナ、8月20日にホゼ・アルトゥーベ(ヒューストン・アストロズ)、9月23日にクレイグ・ジェントリー、9月27日にコナー・ギレスピー。8月と9月の2ヵ月に集中している。ちなみに、キャンパーナがメジャーリーグで打ったホームランは、この1本しかない。
キャリア初ホームラン=ランニング本塁打は、レアではあるものの、2009年4月6日のエミリオ・ボナファシオのように開幕戦で記録しないと、ウルトラ・レアとまではいかない。こちらは、おそらく史上初だと思われる。その後は現れていない。
なお、マッキンストリーのホームランは、開幕3試合目。ドジャースがコロラド・ロッキーズと対戦したこのシリーズは、1試合目と2試合目にも珍しいことが起きている。それらについては、こちらで書いた。