巨大な雲域を持つ熱帯低気圧が発生、今後発達しながら沖縄方面を指向か?
しばらくは西進
きょう20日(日)午前3時、日本のはるか南海上で、新たな熱帯低気圧が発生しました。低圧部から熱帯低気圧に変わったものです。タイトル画像をみると、この熱帯低気圧に伴う雲域は、北海道から九州までスッポリと包み込むほどの巨大なものとなっています。
気象庁が発表している予想天気図では、今後、しばらく西進し、あす21日(月)午後9時にはフィリピンの東の東経130度付近に達する見込みです。このあたりから次第に北西あるいは北寄りに進路を変えてくる計算が多くを占めていて、しかも諸外国を含むほとんどの計算で、台風と思われるような勢力への発達を見込んでいます。
西進から次第に北上へ?
参考までに、上図は日本のGSMモデルによる計算結果です。台風と思われる勢力に発達した熱帯低気圧は今週なか頃にフィリピンの東海上を北上し、26日(土)午前9時には沖縄近海に達する計算です。このあとは九州方面へ向かうような計算となっていますが、諸外国を含めて北緯20度付近までの計算はだいぶ揃ってはいるものの、その後はかなりばらついた計算となっています。
おおまかな傾向としては、沖縄から台湾付近を北上する計算が多くなっている一方、台湾の西側に入り、そのまま中国大陸へ向かうような計算やまた北上せずにフィリピン付近を西進する計算も残っています。このあたりの進路は、沖縄方面に張り出している太平洋高気圧の盛衰によるところが大きくなっています。今後、気象庁から発表されるであろう発達する熱帯低気圧や台風情報に、ご注意ください。