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ドジャースは第6戦も「ブルペン・ゲーム」。ここまで抑えている投手と打たれている投手は!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
マイケル・コペック(ロサンゼルス・ドジャース)Oct 16, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ロサンゼルス・ドジャースは、10月20日(日本時間21日)に行われるリーグ・チャンピオンシップ・シリーズ第6戦も、ブルペン・ゲームとするはずだ。

 3人の先発投手、ウォーカー・ビューラー山本由伸ジャック・フレアティは、第6戦に登板すると、それぞれ、中3日、中2日、中1日となる。ビューラーは、第6戦にドジャースが敗れ――ニューヨーク・メッツが勝ち――第7戦があった場合、先発マウンドに上がると思われる。

 ここまでのポストシーズンで、ドジャースは、10試合中2試合をブルペン・ゲームとした。どちらの試合も、1人目はライアン・ブレイジャーだ。ディビジョン・シリーズ第4戦は、8人がつなぎ、サンディエゴ・パドレスを完封した。リーグ・チャンピオンシップ・シリーズ第2戦は、ブレイジャーがフランシスコ・リンドーアに先頭打者ホームランを打たれ、2人目のランドン・ナックは2回表に5失点。タイロン・テイラーの二塁打で1失点と、マーク・ビエントスのグランドスラムで4失点だ。

 ビエントスのホームランについては、こちらで書いた。

「敬遠四球→満塁→グランドスラムはここ25年のポストシーズンで4本目。直近の3本に共通するのは…」

 ドジャースのロースターには、13人の投手が名を連ねている。このポストシーズンにおいて、ビューラー、山本、フレアティを除く、10人が記録しているスタッツは、以下のとおり。各投手の上段がディビジョン・シリーズ、下段はリーグ・チャンピオンシップ・シリーズだ。

筆者作成
筆者作成

 アンソニー・バンダマイケル・コペックエバン・フィリップスダニエル・ハドソンブレイク・トライネンの5人は、両シリーズとも、得点を許していない。彼らが登板した時点で塁上にいた計11人の走者も、生還されたのは1人だけだ。ディビジョン・シリーズ第2戦の6回表に、1死一、二塁の場面でフレアティと交代したバンダが、最初の打者にシングル・ヒットを打たれた。

 8月末にメジャーデビューしたベン・カスペリアスも、失点はない。2登板とも大量リードの終盤ながら、計10人に対して投げ、9人を討ち取った。あとの1人は与四球なので、被安打もゼロだ。

 一方、こちらは9月下旬にメジャーデビューしたエドガード・エンリケスは、3登板中2登板で失点。ディビジョン・シリーズ第2戦は、2本のホームランを打たれた。リーグ・チャンピオンシップ・シリーズ第2戦と第4戦のうち、後者は無失点ながら、どちらの登板も、2イニング目に、2人に続けてシングル・ヒットを打たれている。

 ブレント・ハニーウェルJr.は、リーグ・チャンピオンシップ・シリーズ第5戦に67球を投げたので、中1日となる第6戦の登板はないと思われる。

 なお、第6戦でドジャースに対して投げる、メッツの先発投手は、ショーン・マネイアだ。第2戦は、5.0イニングで3失点(自責点2)。最初の4イニングは、スコアボードにゼロを並べた。5回裏の先頭打者、マックス・マンシーにホームランを打たれ、6回裏に与四球2と野選で無死満塁となったところで降板したが、その時点では1失点(自責点1)だった。

 

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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