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ドジャースのブルペン・ゲームは、昨年まで先発投手だったコペックが一番手。ブレイジャーではなく

宇根夏樹ベースボール・ライター
マイケル・コペック(ロサンゼルス・ドジャース)Oct 11, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 10月20日(日本時間21日)、ロサンゼルス・ドジャースとニューヨーク・メッツは、ドジャー・スタジアムでリーグ・チャンピオンシップ・シリーズ第6戦を行う。ドジャースは、ここまで3勝2敗。ワールドシリーズ進出にリーチをかけている。

 先発マウンドに上がるのは、ドジャースがマイケル・コペック、メッツはショーン・マネイアだ。ドジャースは、このポストシーズン3試合目のブルペン・ゲームとなる。ディビジョン・シリーズ第4戦とリーグ・チャンピオンシップ・シリーズ第2戦は、2試合とも、ライアン・ブレイジャーが最初に投げた。

 コペックは、この夏のトレードで、シカゴ・ホワイトソックスからドジャースへ移籍した(「ドジャースが三角トレードで得たのは、100マイル超のリリーフ投手とここまで全休の野手に17歳の投手」)。今シーズンは、2チームで計67登板。どの試合も、ブルペンからマウンドに向かった。

 ただ、過去2シーズンは、先発投手として投げている。計55登板の内訳は、先発52登板とリリーフ3登板だ。今シーズンも、ローテーションに入る可能性はあったが、スプリング・トレーニングで結果を残せず、ブルペンに回された。9月には、ポッドキャストの「ファウル・テリトリー」にリモートで出演し、いつか先発投手に戻りたい、と語っている。

 ドジャースへ移ってからは、レギュラーシーズンが終わるまでに、24登板で24.0イニングを投げ、奪三振率10.88と与四球率3.75、防御率1.13を記録した。ポストシーズンでは、5登板とも得点を許していない。リーグ・チャンピオンシップ・シリーズでは、第3戦に登板。2点リードの5回裏に投げ、最初の2人、フランシスコ・リンドーアマーク・ビエントスを外野フライに仕留め、3人目のブランドン・ニモから三振を奪った。

 第6戦のメッツのスターティング・ラインナップには、第3戦でコペックが対戦したのと同じ3人が、順序こそ違うものの、1番から3番に並ぶ。1番がリンドーア、2番がニモ、3番はビエントスだ。

 コペックは、2回表のマウンドに上がる可能性もある。今シーズンは、4月9日の2イニングが最長。ドジャースでは、8月10日に1.1イニングを投げている。投球数は、4月2日の39球が最多。移籍後は、9月15日の23球が最も多い。

 なお、このポストシーズンにおける、ドジャースのブルペンについては、こちらで書いた。

「ドジャースは第6戦も「ブルペン・ゲーム」。ここまで抑えている投手と打たれている投手は!?」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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