ヤンキースにワールドシリーズ経験者は3人。そのうちの2人は5年前のシリーズで対戦し…
10月19日、ニューヨーク・ヤンキースは、リーグ・チャンピオンシップ・シリーズ第5戦に勝ち、2009年以来のワールドシリーズ進出を決めた。
キャプテンのアーロン・ジャッジをはじめ、リーグ・チャンピオンシップ・シリーズのロースターに名を連ねた選手の大半には、初めてのワールドシリーズとなる。ヤンキースの26人中、これまでにワールドシリーズでプレーしたことがあるのは、アンソニー・リゾー、ホアン・ソト、ゲリット・コールの3人しかいない。
リゾーのワールドシリーズ出場は、シカゴ・カブス時代の2016年だ。7試合に出場し、打率.360(25打数9安打)と出塁率.484、1本塁打、5打点を記録した。カブスは、108年ぶりにワールドシリーズを制し、「山羊の呪い」を解いた。
ソトとコールは、2019年のワールドシリーズに、それぞれ、ワシントン・ナショナルズとヒューストン・アストロズの選手として出場した。
ソトは、7試合で打率.333(27打数9安打)と出塁率.438、3本塁打、7打点。第1戦は、コールからホームランと二塁打を打ち、計3打点を挙げた。第4戦以降は、4試合続けて1打点ずつ。第5戦の打点も、コールからのホームランによるものだ。
コールは、第1戦も第5戦も、7イニングを投げた。第1戦は、5失点(自責点5)で黒星を喫したものの、第5戦の失点は、ソトに打たれたホームランだけ。こちらは、白星を手にした。
なお、2019年のワールドシリーズに出場し、今年のワールドシリーズにも出場する可能性がある選手は、ソトとコールの他に、あと1人いる。
5年前、ダニエル・ハドソン(ロサンゼルス・ドジャース)は、ナショナルズのリリーバーとして、3試合に登板した。第7戦は、9回裏のマウンドに上がり、最初の打者を二塁フライに討ち取ったのに続き、2人目と3人目から三振を奪った。その直後、ハドソンは、グラブを投げ、捕手のヤン・ゴームズと抱き合った。
ハドソンがいるドジャースは、ここまでのリーグ・チャンピオンシップ・シリーズで3勝2敗を記録している。10月20日の第6戦に勝利を収めるか、敗れても翌日の第7戦に勝てば、2020年以来のワールドシリーズ進出となる。