ドラフト全体1位の初安打と初本塁打は何試合目だったのか。ホリデイは最初の2試合とも無安打
2022年のドラフト全体1位、ジャクソン・ホリデイ(ボルティモア・オリオールズ)は、まだ、メジャーリーグ初安打を記録していない。初出場の4月10日も、2試合目の翌日も、4打数0安打。四球などの出塁もなく、どちらの試合でも、2三振を喫している。初打点は、1試合目の3打席目(3打数目)に、二塁ゴロで挙げた。
メジャーデビューしたドラフト全体1位の野手は、ホリデイが37人目だ。この人数に、1966年と2004年の全体1位は含めていない。スティーブン・チルコットは、マイナーリーガーのまま、選手生活を終えた。マット・ブッシュは、遊撃手から投手に転向後、2016年にデビューした。
ホリデイの前にデビューした36人のうち、4分の3の27人は、1試合目か2試合目に初安打を記録している。1試合目が17人、2試合目は10人だ。ボブ・ホーナー(ドラフト=1978年/デビュー=1978年)とデルモン・ヤング(2003年/2006年)は、1試合目の初安打がホームランだった。
初安打が5試合目以降は3人。スペンサー・トーケルソン(2020年/2022年/デトロイト・タイガース)が5試合目、ハロルド・ベインズ(1977年/1980年)が7試合目、リック・マンデー(1965年/1966年)は11試合目だ。3人とも、二塁打で初安打を記録した。
平均すると、36人の初安打は、2.2試合目となる。
一方、初本塁打の平均は、15.9試合目だ。出場5試合未満で初本塁打は、36人中8人なので、4分の1に満たない。1試合目にホームランは、ホーナーとヤングしかいない。
ティム・フォーリー(1968年/1970年)は、163試合目に初めてホームランを打った。メジャーリーグ1年目の5試合と2年目の97試合に記録した計69安打のなかに、ホームランはなかった。
フォーリーに次いで初本塁打が遅かったのは、34試合目のアレックス・ロドリゲス(1993年/1994年)だ。メジャーリーグ1年目の17試合に記録した11安打は、すべてシングル・ヒットだった。フォーリーの通算本塁打は25本(16シーズン)だが、A-RODは22シーズンに696本のホームランを打った。
ホリデイのチームメイト、アドリー・ラッチマン(2019年/2022年)は、1試合目に初安打(三塁打)、21試合目に初本塁打を記録した。
4月12日の試合は、ホリデイにとって、ホーム・デビューとなる。これまで2試合の「9番・二塁」と少し違い、3試合目は「8番・二塁」として出場する予定だ。オリオールズは、カムデンヤーズに来場した先着1万5000人(15歳以上)に、ホリデイの「デビューTシャツ」を配布する。
なお、1965~2015年のドラフト全体1位については、こちらで書いた。
◆「歴代ドラフト・トップピック(その1)1965~1974/マントルやコーファックスになれなかった者たち」
◆「歴代ドラフト・トップピック(その2)1976~1984年/バニスターとホーナーは日本でもプレーした」
◆「歴代ドラフト・トップピック(その3)1985~1994/グリフィーとチッパーは殿堂へ。A-RODは…」