34本塁打&ゴールドグラブの捕手が代理人をボラスから変更!? FAになるのは3年後だが…
これまで、カル・ローリー(シアトル・マリナーズ)のエージェンシーは、ボラス・コーポレーションだった。どうやら、そうではなくなったらしい。先日、ESPNのカイリー・マクダニエルは、エクセル・スポーツ・マネージメントに変更、とXに書き込んだ。
ローリーは、メジャーリーグ4年目を終えたところだ。FAになるのは3年後。2027年のオフだ。にもかかわらず、代理人を変更したのは、延長契約の話が持ち上がっているのかもしれない。そうだとすると、ローリーとスコット・ボラスの間に方向性の不一致が生じた可能性もある。
ローリーのシーズン本塁打は、2本→27本→30本→34本と年々増えている。スタッツ・センターによると、最初の4シーズンに93本塁打は、殿堂捕手のマイク・ピアッツァを1本上回り、主に捕手としてプレーした選手の最多だという。
2022~24年の91本塁打は、ポジションを問わず、このスパンの15位タイに位置し、こちらも、捕手がメインの選手では最も多い。2番目に多いのは、73本塁打のサルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)だ。このスパンにおける、ローリーとペレスのシーズン平均本塁打は、6.0本の差がある。
出塁率は高くないものの、こちらも.223→.284→.306→.312と上昇。四球率も、4.7%→9.2%→9.5%→11.1%と推移している。
打つだけではない。ローリーは、2024年にゴールドグラブを受賞した。スタットキャストのデータでは、フレーミングで優秀な数値を記録している。ちなみに、ペレスの受賞は5度を数えるが、ピアッツァはゴールドグラブとは無縁だった。
2024年の年俸は、79万5000ドルだ。今オフは、初めて年俸調停の申請権を手にしている。このタイミングで、マリナーズがローリーに契約の延長を持ちかけても、不思議ではない。
マリナーズからすると、4年以上の延長契約を交わせば、ローリーがFAになるのを遅らせることができる。現時点の保有期間があと3シーズンであるのに対し、4年契約なら4シーズン、5年契約だと5シーズン……といった具合だ。また、必ずではないものの、長期にわたる契約を保証することで、その総額を抑えることにもなり得る。
一方、ローリーは、延長契約を交わさず、3年後のFA市場に出る選択肢もある。順調にいけば、大型契約を狙えるだろう。ただ、それまでに大きな怪我に見舞われたり、成績不振に陥ったりする可能性も、皆無ではない。