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月面で活躍する『SORA-Q』のレプリカは2万7,500円で販売中、時価総額も400億円アップ

神田敏晶ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント
出典:タカラトミー

KNNポール神田です。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は(2024年1月)29日、世界5カ国目の月面着陸をした探査機「SLIM(スリム)」の運用を再開したと明らかにした。20日の着陸時の姿勢異常で太陽電池パネルで発電できなくなっていたが、発電を再開したとみられる。短時間で中断した月の鉱物観測も再開できたとしている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4e2fcb839501ecee6d94015250e58c3f776c8feb


2024年1月20日土に、逆側になりながらも、月面着陸したSLIMだったが、無事に発電を再開したようで喜んでいる。なんといっても、これが月面の無人で行われていることに感動を覚える。

出典:JAXA/タカラトミー/ソニーグループ/同志社大学
出典:JAXA/タカラトミー/ソニーグループ/同志社大学


当初、報道された写真は、見事に天地に逆で落下したと思われるJAXA月着陸機の『SLIM』の画像だった。そして、何よりも重要なのが、この『SLIM』という被写体を撮影した撮影者である変形型 月面ロボット『SORA-Q』たちだ。

SF映画ではそこに存在しない撮影者が客観的な映像としてカメラを向けるが、無人の月で着陸した『SLIM』を撮影できたのは、そこに『SORA-Q』がワークしていたからこそ地球で『SLIM』の画像が確認できたのだ。今後の月の歴史には、地球上の人類の『英知』がそこに到達していた証として、これらの遺品からも証明されることになりそうだ。

□SORA-Qは直径約80mm、重さは250gで、JAXA、タカラトミー、ソニーグループ、同志社大学と共同で開発。月面に着陸後は、走行用の形状に変形します。
□変形型月面ロボットは、タカラトミーおよび同志社大学の有する筐体の小型化技術、ソニーの有する制御技術、そしてJAXAの有する宇宙環境下での開発技術・知見を活かした、過酷な月面環境で稼働可能な超小型・超軽量の自走型ロボットです。このロボットは月面を撮影したり、砂の動きを調べたりするとのことです。
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/42a56fc58cedaea54e56dc1aa890f87802ed615e

■タカラの『トランスフォーマー技術』と『チョロQ』を彷彿させるスタイリング

出典:タカラトミー
出典:タカラトミー

『SORA-Qは月面に着陸、撮影した日本最初のロボットになりました』
タカラトミーの『SORA−Q』公式サイトでも公表された。
https://www.takaratomy.co.jp/products/sora-q/


■SORA-Q の5つのミッション

「SORA-Q」の使命は、月面の低重力環境下における超小型ロボットの探査技術を実証することとして、下記の5つのミッションが与えられた。今回はこのミッションをすべてクリアにすることができた。

①月面に到達すること
②SLIM 着陸機から分離して月面に着陸すること
③月面のレゴリス上(月面を覆う砂)を走行し、動作ログを取得、保存すること
④着陸機周辺を撮影し、画像を保存すること
⑤撮影した画像データ、走行ログ、ステータスを SLIM 着陸機とは独立した通信系で地上に送信すること。

月面は、地球と比べて重力が6分の1であり、またレゴリス(月の表面を覆う砂)に覆われた路面等、地上とは異なる特殊な環境です。将来の月面活動や小型ロボットによる惑星探査に向けたデータの取得を目指します。また、SLIM の着陸
状態や周辺の環境を撮影・送信することでミッションデータの補強を試みます。
https://www.takaratomy.co.jp/product_release/pdf/p230907_2.pdf

SORA-Qの旅立ち〜おもちゃ会社のチャレンジ〜

チョロQ』のネーミングは『チョロチョロ走るキュートなクルマ』から命名されているという。『SORA-Q』の『Q』はタカラトミーのおもちゃのDNAである『チョロQ』からイメージしやすい」。

■『SORA-Q  Flagship Model』は2万7,500円で販売中!

https://www.takaratomy.co.jp/products/space-toy/flagshipmodel/

そしてなによりもこの『SORA-Q』のレプリカモデルの『SORA-Q  Flagship Model』が2万7,500円で販売中であることに非常に興味が引かれた。『バタフライ走行』や『クロール走行』などが可能になる。

宇宙で活躍している実際のレプリカをスマートフォンで操作できる。そして、このように Flagship Modelを3万円以下で販売していることによるタカラトミーの開発や製品状況も株価に好条件を与えているようだ。

タカラトミーの株価『TYO:7867』もロケット発射時期の2023年9月以上の高値をつけている。時価総額ベースでは、2023年よりも、400億円近くもの価値を上げ、2024年1月23日には、2,407億円規模を記録した。

出典:Google
出典:Google

出典:IR BANK 7867タカラトミー
出典:IR BANK 7867タカラトミー





































































ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント

1961年神戸市生まれ。ワインのマーケティング業を経て、コンピュータ雑誌の出版とDTP普及に携わる。1995年よりビデオストリーミングによる個人放送「KandaNewsNetwork」を運営開始。世界全体を取材対象に駆け回る。ITに関わるSNS、経済、ファイナンスなども取材対象。早稲田大学大学院、関西大学総合情報学部、サイバー大学で非常勤講師を歴任。著書に『Web2.0でビジネスが変わる』『YouTube革命』『Twiter革命』『Web3.0型社会』等。2020年よりクアラルンプールから沖縄県やんばるへ移住。メディア出演、コンサル、取材、執筆、書評の依頼 などは0980-59-5058まで

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