オリックスに3連敗。巨人から派遣の木下幹也は2度目の先発で5回3失点も白星逃す【週刊くふうハヤテ】
今シーズンからプロ野球(NPB)の二軍、ウエスタン・リーグに参加している新球団、くふうハヤテベンチャーズ静岡。先週は8月9日から11日にかけてホームグラウンドのちゅ~るスタジアム清水(略称ちゅ~るスタ)にオリックス・バファローズを迎え、3連戦を行なった。
対オリックス:9日●3対7 10日●8対9 11日●0対3
これまで対戦成績7勝8敗1分けとほぼ互角の戦いをしてきたオリックスに対し、9日の試合では5回表に一挙5点の先制を許すも、その裏に反撃。1死満塁から九番・篠原玲央(しのはら・れお、共栄大)の走者一掃のタイムリーツーベースで2点差に詰め寄る。だが、直後の6回表に守備の乱れもあって2点を失い、点差を4点に広げられてそのまま敗れた。
10日の2戦目は序盤から点を取りあうシーソーゲームとなり、5対5の同点で迎えた6回裏に、新入団の一番・大山盛一郎(おおやま・じょういちろう、カリフォルニア大アーバイン校)のタイムリーなどで7対5と勝ち越す。ところが1点を加えて3点リードの9回表、5番手として登板した早川太貴(はやかわ・だいき、ウイン北広島)が4点を失い、手痛い逆転負けを喫した。
11日は昨年のパ・リーグ新人王、山下舜平大らオリックスの投手陣に打線が抑え込まれ、先発・平間凛太郎(ひらま・りんたろう、メキシカン・リーグ、メキシコシティ・レッドデビルズ)の6回1失点の好投むなしく完封負け。7月2日からの3連戦では3連勝したオリックスに舞台も同じちゅ~るスタで借りを返される形となり、これで8月3日の中日ドラゴンズ戦(静岡県営愛鷹球場)から5連敗となった。
巨人での支配下登録目指す木下「来年に繋がるようなピッチングをしたい」
10日の試合に先発して5回を3失点にまとめながら、後続が同点に追いつかれて白星を逃したのが「ファーム・リーグ参加球団規定」に基づいて7月22日からペナントレース終了までの間、読売ジャイアンツから派遣されている木下幹也(きのした・もとや)だ。
小学生時代はジャイアンツアカデミーに所属し、6年生時にはジャイアンツジュニアのメンバーとしてNPBジュニアトーナメントで優勝した経験を持つ木下は、横浜高校で甲子園に出場。2020年の育成選手ドラフト4位指名で巨人に入団し、4年目の今季はイースタン・リーグで2試合に登板して0勝1敗、防御率4.50、三軍では10試合の登板で5勝0敗、防御率0.85だった。
シーズン後半からくふうハヤテに派遣されると、7月26日の福岡ソフトバンクホークス戦(タマホーム スタジアム筑後)に救援で登板して3回1失点。先発として起用された8月2日の中日戦(愛鷹)では、140キロ台のストレートに110キロ台のカーブ、さらにシュート、カットボールなどを交え、6回無失点の好投を見せた。試合が0対0の引き分けに終わり、この時も勝ちは付かなかったものの「(派遣という形で)チャンスをいただいたからには、やっぱりチームが勝てるピッチングをしたいなと思ってます。来年は(巨人で)支配下になれるように、来年に繋がるようなピッチングをしたいです」と語っていた。くふうハヤテではここまで先発2試合を含む3試合の登板で0勝0敗、防御率2.57。
オリックスとの3連戦でデビューの大山は7打数2安打1打点
また、8月7日に入団が発表された前出の大山は、沖縄・興南高校から米国のマーセッドカレッジ、カリフォルニア大学アーバイン校と渡り歩いた23歳の内野手。9日のオリックス戦に二番・二塁でデビューすると、10日は一番・三塁でスタメン、11日は三塁の守備から途中出場し、3連戦で7打数2安打1打点、3四球、4三振の成績を残した。
なお、くふうハヤテは87試合を消化して22勝58敗7分け、勝率.275でウエスタン・リーグ6位。5位の広島東洋カープとの差は10.5ゲームに広がっている。今週は今日、13日から15日まで由宇練習場で広島と3連戦、16日から18日は杉本商事バファローズスタジアム舞洲でオリックスとの3連戦が予定されている。
(くふうハヤテの選手名後のカッコ内は読みがな、前所属。文中の今季成績等は8月12日現在)
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