DV夫とは離婚すべきか:「NPO法人 女性・人権支援センター ステップ」の活動と加害者臨床
■DVとは
世の中には、ひどい男がいます。家庭内で妻に暴力を振るい続ける夫もいます。
殴る蹴る、つねる、押し倒す、監禁する、首を絞める、食事をさせないなどの「身体的暴力」。
生活費を渡さない、ギャンブルで生活費まで使ってしまう、借金ざんまい、非常に細かい家計出費管理などの「経済的暴力」。
ばかにする、けなす、ひどい悪口、暴言、侮辱、監視、威嚇、恥ずかしい思いをさせるなどの「精神的暴力」
セックスの無理強い、望まないセックスの形、望まない妊娠の強要などの「性的暴力」。
こんな家庭内病力(DV:ドメスティック・バイオレンス)が、毎日起きている家庭があります。何十年と耐え続けている妻がいます。
夫婦間暴力は、それを見ることになる子供にとっては、子供に対する心理的虐待にもなります。
(DVは女性が加害者で男性が被害者も場合もあります)
しかも、自分が加害者だとは思っていない人たちも多くいます。自分の暴力は自分が悪いのではなく、俺をイラつかせる相手が悪いと思うわけです。暴力ではなくしつけだと思っている人もいます。
ネット上にある「DVチェックリスト」をやってみましょう。あなた自身や、パートナーが、DV加害者かどうかがわかります。
■DV相手とは離婚か
そんなひどいことをする相手とは離婚すべきでしょうか。離婚しかないでしょうか。
被害者女性の中には、子供が生まれれば夫も変わると思い子供を産む人もいますが、夫は変わりません。問題が深刻化するだけです。
DV加害者の中には、DV後に一時的には優しくなる人もいます。涙を流して謝罪する人もいます。その優しさと涙にほだされることもありますが、またすぐに暴力を始めます。
こんな相手とは離婚しかないでしょうか。
たしかに離婚は、有効な手段の一つです。ずるずると婚姻関係を続けるだけでは、まずます心も体も傷つきます。
多くの書籍やサイトでは、暴力男は変わらない、反省しても謝っても変わらない、離婚すべきと勧めるものもあります。
しかし、漫然と関係を続けるのではなく、離婚すれば良いわけでもなく、「加害者校正プログラム」(加害者臨床)に取り組む人たちもいます。
「人は変われます。気づけば何度でもやり直せます。あなたが決めたその日から。。。」
■ステップの考え方と活動
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