「写真のようなりんごの切り方はやめて下さい!」栄養士がお願いするワケとは
皆さん「りんご」はお好きですか?
りんごは生食のほか、ジャムやジュース、スイーツとしても使える便利なフルーツです。
「1日1個のりんごは医者を遠ざける」と言われるほど栄養成分が豊富で、健康維持には欠かせないフルーツですが、上記写真のようにりんごをくし切りにするのはNG。
今回は栄養士が『写真のようにりんごを切るのがNGな理由』を詳しく解説していきますので、気になる方は最後までお付き合いくださいね。
今回の目次
1 りんごの栄養について
2 保存方法・選び方・調理のコツ
3 写真のようにりんごを切るのがNGな理由
4 栄養アップ!りんごのおすすめ切り方
1.りんごの栄養について
りんごはカリウムが豊富で水溶性食物繊維のペクチンやリンゴ酸、クエン酸も含まれます。また、強い抗酸化力を持つポリフェノールも豊富に含まれ、欧米では「1日1個のりんごは医者を遠ざける」と言われるほど栄養価の高い果物です。
2.保存方法・選び方
【保存方法】
ポリ袋に入れて野菜室に保存する
【選び方】
・軸がしっかりしているもの
・ずっしりしていて皮にハリ・ツヤ・香りがあるもの
3.写真のようにりんごを切るのがNGな理由
お待たせしました!「写真のようにりんごを切るのがNGな理由」を詳しく解説していきます。
その理由は、スターカット切りにしておらず、皮も剥いているから
りんごの皮には豊富な栄養が含まれています。
「皮なしりんご」と「皮つきりんご」の栄養を比べると、「皮つきりんご」の方が下記のように多くの栄養が含まれていることがわかります。
・腸内環境を改善する食物繊維 約1.4倍
・丈夫な骨や歯を作るカルシウム 約1.3倍
・多くの酵素の働きをサポートするマグネシウム 約1.7倍
・抗酸化作用が強いビタミンE 約4倍
・血液の凝固と止血をコントロールするビタミンK 約2倍
・赤血球を作る葉酸 約1.5倍
・美肌効果のあるビタミンC 約1.5倍
*りんご生/100g当たり
*日本食品標準成分表2020年版(八訂)
りんごの皮がベタベタしていて気になる方もいらっしゃるかもしれませんが、これは天然のワックスで完熟の証なので薬剤ではありません。
また、上記写真のようなくし切りではなく、スターカット切りにした方が皮も食べやすくなり種付近の栄養もしっかり摂取することができます。生ごみの量も減るので一石二鳥!
りんごはよく洗って、皮ごと食べましょう!
スターカット切りについては4で詳しく説明していきます。
4.栄養アップ!りんごのおすすめ切り方
りんごは皮だけではなく、種周辺の芯部分にも栄養が豊富なので「スターカット切り」がおすすめです!
切ると芯の部分が星のような形に見えることから「スターカット」と呼ばれています。
<方法>
①りんごはよく洗ったら水気をとる。
②りんごを横にして好きな幅にカットしたら完成!
*なるべく薄く切った方が皮が気にならないので◎
くし切りよりもスターカット切りにした方が皮もあまり気にならず、種周辺の栄養も余すことなく摂れるのでおすすめですよ~!
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