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「りんごの蜜は甘くない!?」意外と知らない『りんごの蜜の正体』とは?

皆さん、りんごを切ったときに見える中央の「蜜」は甘いと思っていませんか?

でも実はその考え…間違っているんです!!

今回は栄養士の私が「りんごの蜜の正体」について詳しく解説していきたいと思います。

興味がある方は最後までお付き合いくださいね。

今回の目次

1 りんごの栄養について
2 保存方法・選び方・調理のコツ
3 りんごの蜜の正体
4 まとめ

1.りんごの栄養について

カリウムが豊富で水溶性食物繊維のペクチンやリンゴ酸、クエン酸も含まれます。また、強い抗酸化力を持つポリフェノールも豊富に含まれ、欧米では「1日1個のりんごは医者を遠ざける」と言われるほど栄養価の高い果物です。

【食品成分表 (可食部100gあたり)】

エネルギー      61kcal
タンパク質      0.2g
脂質         0.3g
炭水化物       16.2g
無機質 カルシウム  4mg
鉄          0.2mg
ビタミンA      27μg
ビタミンB1     0.02mg
ビタミンB2     0.01mg
ビタミンC      6mg  

2.保存方法・選び方・調理のコツ

【保存方法】

ポリ袋にいれて密封し、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。

【選び方】

・べたべたしているのは天然のワックスで完熟の証

・軸がしっかりしているもの

・ずっしりしていて皮にハリ・ツヤ・香りがあるもの

酸味が強く甘みが弱いりんご→紅玉・ジョナゴールドなど

酸味と甘みがバランスがいいりんご→北斗・陸奥・早生ふじなど

酸味が弱く甘みが強いりんご→星の金貨・世界一・シナノスイート

【調理のコツ】

皮には全体の約1/3の栄養が含まれているので、よく洗って皮ごと食べるのがおすすめです。焼きりんごは皮ごと食べられるのでペクチン(水溶性食物繊維)が有効に摂取できます。また、皮をむいたらレモン汁や塩水につけて変色防止をしましょう。

3.りんごの蜜の正体

お待たせしました!りんごの蜜の正体ついてお教えします!

りんごの蜜の正体は…ソルビトール。

中央部分の透けた部分を「蜜」と呼ぶので中心は甘いと思われがちですが、これは糖アルコールのソルビトール(*)で果肉より糖度が低い部分です。ソルビトールは浸透圧が高いため、周りの組織の水を引き寄せるので蜜状を示します。

蜜自体が甘いわけではありませんが、蜜があるりんごは十分に熟した証拠にはなります。

(*)ソルビトールとは

バラ科の植物から発見された糖アルコールの一つでなしやりんごに含まれ、穏やかな便通を促す作用があると言われています。

甘さは砂糖の60%~70%で砂糖よりカロリーが低いのが特徴です。

4.まとめ

・「りんごの蜜の正体」はソルビトール。果肉よりも糖度が低いので蜜=甘いわけではない。

・りんごは水溶性食物繊維のペクチンが豊富

・おすすめ選び方は皮にハリ・ツヤ・香りがあり、軸がしっかりしているもの

・おすすめ調理法は皮ごと食べられる「焼きりんご」

【もっと学びたい人へ】

他の記事では知らないとヤバい!『そらまめを食べ過ぎると危険な理由』を分かりやすく解説しているのでぜひご覧くださいね!

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栄養士として2000食以上の学校給食の調理を経験しその後、保育園の栄養士として勤務。現在はその経験を活かしインスタ・YouTube・ヤフー記事の栄養士として活動中。保有資格 栄養士/保育士

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