「りんごの蜜は甘くない!?」意外と知らない『りんごの蜜の正体』とは?
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/eiyoshisyokudo/article/01747611/title-1714200926891.jpeg?exp=10800)
皆さん、りんごを切ったときに見える中央の「蜜」は甘いと思っていませんか?
でも実はその考え…間違っているんです!!
今回は栄養士の私が「りんごの蜜の正体」について詳しく解説していきたいと思います。
興味がある方は最後までお付き合いくださいね。
今回の目次
1 りんごの栄養について
2 保存方法・選び方・調理のコツ
3 りんごの蜜の正体
4 まとめ
1.りんごの栄養について
カリウムが豊富で水溶性食物繊維のペクチンやリンゴ酸、クエン酸も含まれます。また、強い抗酸化力を持つポリフェノールも豊富に含まれ、欧米では「1日1個のりんごは医者を遠ざける」と言われるほど栄養価の高い果物です。
【食品成分表 (可食部100gあたり)】
エネルギー 61kcal
タンパク質 0.2g
脂質 0.3g
炭水化物 16.2g
無機質 カルシウム 4mg
鉄 0.2mg
ビタミンA 27μg
ビタミンB1 0.02mg
ビタミンB2 0.01mg
ビタミンC 6mg
2.保存方法・選び方・調理のコツ
【保存方法】
ポリ袋にいれて密封し、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
【選び方】
・べたべたしているのは天然のワックスで完熟の証
・軸がしっかりしているもの
・ずっしりしていて皮にハリ・ツヤ・香りがあるもの
酸味が強く甘みが弱いりんご→紅玉・ジョナゴールドなど
酸味と甘みがバランスがいいりんご→北斗・陸奥・早生ふじなど
酸味が弱く甘みが強いりんご→星の金貨・世界一・シナノスイート
【調理のコツ】
皮には全体の約1/3の栄養が含まれているので、よく洗って皮ごと食べるのがおすすめです。焼きりんごは皮ごと食べられるのでペクチン(水溶性食物繊維)が有効に摂取できます。また、皮をむいたらレモン汁や塩水につけて変色防止をしましょう。
3.りんごの蜜の正体
お待たせしました!りんごの蜜の正体ついてお教えします!
りんごの蜜の正体は…ソルビトール。
中央部分の透けた部分を「蜜」と呼ぶので中心は甘いと思われがちですが、これは糖アルコールのソルビトール(*)で果肉より糖度が低い部分です。ソルビトールは浸透圧が高いため、周りの組織の水を引き寄せるので蜜状を示します。
蜜自体が甘いわけではありませんが、蜜があるりんごは十分に熟した証拠にはなります。
(*)ソルビトールとは
バラ科の植物から発見された糖アルコールの一つでなしやりんごに含まれ、穏やかな便通を促す作用があると言われています。
甘さは砂糖の60%~70%で砂糖よりカロリーが低いのが特徴です。
4.まとめ
・「りんごの蜜の正体」はソルビトール。果肉よりも糖度が低いので蜜=甘いわけではない。
・りんごは水溶性食物繊維のペクチンが豊富
・おすすめ選び方は皮にハリ・ツヤ・香りがあり、軸がしっかりしているもの
・おすすめ調理法は皮ごと食べられる「焼きりんご」
【もっと学びたい人へ】
他の記事では知らないとヤバい!『そらまめを食べ過ぎると危険な理由』を分かりやすく解説しているのでぜひご覧くださいね!
最後までご愛読いただきありがとうございました。
「為になった方」は下のアイコンを押してフォローすると、
私の「最新情報をいち早くゲット」できます♪
もちろん記事の感想もポチっとしていただけたら嬉しいです!