そばの「生麺」vs「乾麺」栄養価が高いのはどっち?鉄・ビタミンB1は1.9倍も差が!栄養士が解説
こんにちは!栄養士食堂です。
年末に食べるものと言えば「年越しそば」ですよね。
そばはうどんに比べると細く切れやすいことからこれまでの1年間に起きた厄災や苦労を切り捨て翌年に持ち越さず、気持ちよく新年を迎えるために12月31日に食べられるようになったとされています。
そんなそばですが、「生麺」か「乾麺」では栄養価が異なるのはご存じでしょうか。
これを知っておくとどちらを買うか悩んだときに◎
今回は栄養士が『そばの「生麺」VS「乾麺」栄養価が高いのはどっち?』を詳しく解説していきますので興味がある方は最後までご覧くださいね。
今日の目次
1 そばの栄養
2 保存方法
3 そばの「生麺」VS「乾麺」栄養価が高いのはどっち?
4 最後に
1.そばの栄養
穀類の中では最もたんぱく質を多く含みます。
また、疲労回復のビタミン B1、脂質代謝を促すビタミンB2、血管を強くする働きがある「ルチン」を豊富に含みます。
そのほか食物繊維も豊富に含むので腸内環境を整えるとともにコレステロールの排出も促します。
2.保存方法
【生麺の場合】
未開封の場合は、チルド室で保存する。
開封して余った場合はラップに包み、密閉保存袋に入れてチルド室で保存する。
【乾麺の場合】
未開封の場合は、冷暗所で保存する。
開封後は、密閉保存袋に入れて冷暗所で保存する。
3.そばの「生麺」VS「乾麺」栄養価が高いのはどっち?
お待たせしました!『そばの「生麺」VS「乾麺」栄養価が高いのはどっち?』を詳しく解説していきます。
結論…乾麺の方が高い!
では実際に生麺と乾麺の栄養成分を比べていきましょう。
【そば 生 栄養価】可食部100gあたり
エネルギー 274kcal
たんぱく質 9.8g
脂質 1.9g
食物繊維 2.7g
カリウム 160mg
カルシウム 18mg
マグネシウム 65mg
鉄 1.4mg
亜鉛 1mg
ビタミンB1 0.19mg
ビタミンB2 0.09mg
ビタミンB6 0.15mg
葉酸 19μg
食塩相当量 0g
【そば 乾 栄養価】可食部100gあたり
エネルギー 344kcal
たんぱく質 14g
脂質 2.3g
食物繊維 3.7g
カリウム 260mg
カルシウム 24mg
マグネシウム 100mg
鉄 2.6mg
亜鉛 1.5mg
ビタミンB1 0.37mg
ビタミンB2 0.08mg
ビタミンB6 0.24mg
葉酸 25μg
食塩相当量 2.2g
栄養価を比べてみると、生麺のそばより乾麺のそばの方が、
たんぱく質・食物繊維・カルシウムは約1.4倍
カリウムは約1.7倍
マグネシウム・亜鉛は約1.5倍
鉄・ビタミンB1は約1.9倍
ビタミンB6は約1.6倍
葉酸は約1.3倍
も多く含まれていることがわかります。
ただしエネルギー・脂質・食塩相当量に関しては、生のそばの方が低いのでそれらを抑えたい方は「生麺のそば」を選ぶ方がおすすめです。
また、一般的には生麺のそばの方が香りがよくコシもあるとされているので、そば本来の味を楽しみたい方は生麺のそばを選ぶのもいいでしょう。
4.最後に
いかがだったでしょうか?
同じそばでも「生麺」と「乾麺」では栄養価に違いがあることがわかりました。
栄養を重視したい方は「乾麺」を、エネルギー・脂質・食塩相当量を抑えたい方は「生麺」を選ぶのがおすすめです。
選ぶ際に知っておくと役に立つと思いますのでぜひ参考にしてみて下さいね。
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