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【メモ帳】スマホの情報を見ながらメモがとれるってめちゃめちゃ便利じゃね?メモ帳を持つのオススメです

舘神龍彦デジアナリスト・手帳評論家・歌手
スマホにメモ帳をプラスするだけで何倍も便利になりますよ。

スマホを使っているみなさん、メモ帳使ってますか?

 こんにちは。デジアナリスト・手帳評論家・歌手の舘神龍彦(たてがみたつひこ)です。

 今回は、スマホとメモ帳は最強バディになるという話です。

 「えっ、スマホにもメモ機能はあるし、スケジュール管理もできるけど」と思ったそこのあなた、よく聞いてください。いろいろメリットがあるんです。

メリットその1:すぐにメモできる

 スマホでメモをとるのは、意外と手間です。オーソドックスなのは、ロック解除から、アプリ起動→メモという手順でしょうか。

 iPhoneなら「Hey!Siri メモして」と言えば音声入力ができます。

 そしてメモ帳なら、ペンさえあれば開いてすぐにメモできます。書くのも文字や図などいろいろです。複数色が使えるマルチペンならば、色も使えます。

 さらに書いた文字をマークしたり囲ったり、矢印で関係を明示したりといったことが自在にできる訳です。

 で、こういうのは、スマホのメモ帳アプリだとまだむずかしい。少なくともスタイラスが使えて(この時点で機種が限られますよね)、パレットで色を切り替えてといった手間が必要です。また、こういう操作にそもそもリテラシーが問われます。操作を覚えていなければ、もたもたしている間に書くべき事を忘れてしまいそうです。

メリットその2:面が大きい

A6版メモ帳を開いたところ。面としては大きい
A6版メモ帳を開いたところ。面としては大きい

 たとえば、A6、すなわち文庫本サイズのメモ帳の場合、広げると148ミリ×206ミリの面積があります。これは大きな面というべき。筆者が使っているiPhone12(縦135ミリ×横65ミリ ※アールのかかった周辺部をのぞいた面積)の画面の3倍以上の広さです。

 猫の額とテーブル、といったら言い過ぎでしょうが、まあとにかく物理的な面のサイズが違う。また、狭いスマホにフリーハンドで書こうとしても指ぐらいしか手段がない。iPhoneのメモ帳に指で文字を書けなくはないです。ですがこれは、結露したガラスの表面を指でなぞるかのようです。単位面積あたりに記録できる情報の量は限られます。

 スタイラスが使えるスマホならばこの辺もメモ帳といい勝負になりそうですが、機種が限られるのは前述の通りです。

メリットその3:2つの面が使える

スマホとメモ帳の面。パソコンでは、1つのウィンドウを開きながら、別のワープロソフト、エディターなどを利用できるが、スマホではそれがしにくい。メモ帳があれば、メモ帳に考えなどを記入できる
スマホとメモ帳の面。パソコンでは、1つのウィンドウを開きながら、別のワープロソフト、エディターなどを利用できるが、スマホではそれがしにくい。メモ帳があれば、メモ帳に考えなどを記入できる

 たとえば、スマホのカレンダーアプリで予定を見ながら、メモ帳アプリに考えを整理する。これはなかなかむずかしいと思います。アプリの切り替え自体はできても、それぞれの面を同時に表示させるのは、ほぼ不可能だからです。切り替えながらメモをするときには、どうしても脳のワーキングメモリー、すなわち記憶に頼るしかないでしょう。

 例外は、折りたたみスマホでしょうが。

メリットその4:自分で使い方をアレンジできる

メモ帳にいわゆるハビットトラッカーを作ってみたところ。縦方向に項目、横方向に日付を設定。できた日は○できなかった日は、-をつける
メモ帳にいわゆるハビットトラッカーを作ってみたところ。縦方向に項目、横方向に日付を設定。できた日は○できなかった日は、-をつける

 スマホの場合、目的に応じて自由に記録というのがむずかしい。メモ帳アプリでもできなくはないですが。どちらかと言えばその目的用のアプリを探して利用する。そういうスタイルになります。

 これに対して、メモ帳は、たとえば習慣管理にもアイデアメモやネタ帳にも、日記帳にもなります。そしてユーザーの工夫次第でそのすべてを1冊でまかなうこともできます。とくに、【メモ帳】文房具屋さん大賞2024受賞のSUNNY LIGHT NOTEを4ヶ月間使った感想です で紹介したような、目次ページとページ番号があるメモ帳を使えばかんたんです。かりに目次ページやページ番号がなくても、ユーザーが記入することで同じ事が実現できます。

メリットその5:むずかしい操作の学習が不要

 たとえば、Notionというサービスは多様な使い方が想定されています。またテンプレートや専用の機能もあります。

 だからNotion1つで各種のリストやスマホのカレンダー連動のサービスを使うことはできます。

 ただし、それにはちょっとした学習が必要になるわけです。

 その点メモ帳ならばあまり考えずに使い始めることができます。習慣管理の表も、好きなラーメン屋一覧も、体重と食べ物の管理なども自分で勝手にフォーマットを作ってやればいいだけです。満足できなければ徐々に作り直せばいいのです。

 スマホのアプリだと、「ここがもうちょっとこうなら」と思うこともあります。そしてアプリ開発のスキルでもなければ、直接の解決はむずかしいでしょう。

 その点、メモ帳なら間違ったらやり直しもかんたんです。メモ帳なので買い直したり買い足したりもできるわけです。

メモ帳を持とうよ!

 とまあ、メモ帳にはざっとこれだけのメリットがあります。ちょっとだけの工夫で何通りにも使いこなしができる。しかも導入コストも安い。メモ帳本体とペンを揃えても、せいぜいワンコインです。
 なので、メモ帳を持つのオススメです。是非!

デジアナリスト・手帳評論家・歌手

デジアナリスト・手帳評論家・歌手。著書『手帳と日本人』(NHK出版新書)は週刊誌の書評欄総ナメ。日経新聞「あとがきのあと」登場ほか大学受験の問題に2回出題。『凄いiPhone手帳術』(えい出版社)『システム手帳新入門!』(岩波書店)等著書多数。「マツコの知らない世界」(TBSテレビ)「HelloWorld」(J-WAVE)はじめテレビ・ラジオ出演多数。講演等も。手帳ユーザーを集めた「手帳オフ」を2007年から開催する等トレンドセッター的存在。手帳活用の基本をまとめた「手帳音頭」をYouTubeで公開中。認知症対策プロダクト「おぼえている手帳」は経産省オレンジイノベーションプロジェクト事業採択。

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