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【御趣ink帳】沼のそこにはまた沼があった。御趣ink帳で、万年筆のインクを心ゆくまで堪能する

舘神龍彦デジアナリスト・手帳評論家・歌手
御趣ink帳の実際。色のいろいろな成分がにじみ出した紋様を楽しむ

インク沼とぬりたくり絵

 今年から始まったTSW=Tokyo Stationary Week の一環として、展示会FRATが開催されました。今年で6回目となる浜松町の会場で、「ノウト」のブースにお邪魔して、インク沼の意外な展開方向を見つけてきました。

 インク沼。しばらく前から万年筆界隈でささやかれるようになった単語です。

 各地のご当地インクが内外のメーカーから発売されています。

 そして、最近流行のガラスペンなどでもそれらは使えるわけです。

 その結果インクがどうにも集まってしまう。

 このインクの使い道として、面白いアイテムが最近出てきています。

 それが「ぬりたくり絵」。

 塗ると紋様、図形などが浮かび上がります。

 とくになにも考えなくてもインクが使えるのは、なるほどというアイデアですね。

ぬりたくり絵お試しセット各種。ポストカードや、システム手帳リフィルなど
ぬりたくり絵お試しセット各種。ポストカードや、システム手帳リフィルなど

御趣ink帳

御趣ink帳
御趣ink帳

 そして、もうひとつのインク沼の堪能アイテムがこれ。御趣ink帳です。

 御朱印帳のように、ページが和紙でできています。

 これにインクを使うと、紋様が浮かび上がってきます。

 和紙だと、インクの中にあるいろいろな成分が浮かび出るのだそうです。こんな感じですね。

万年筆のインクを使うと、このようにインクの中に含まれた各種成分がにじみ出して紋様ができる
万年筆のインクを使うと、このようにインクの中に含まれた各種成分がにじみ出して紋様ができる

 そしてこの紋様を楽しむ。1つの色の中にいろいろな要素の色があることがわかりますね。

 普通に万年筆に入れて文字や絵、イラストなどを描くのにとどまらず、こんな楽しみ方があったとは。

 まさに沼。沼の中の沼だなと思う次第です。

もはやアート。インクの世界は奥が深いです
もはやアート。インクの世界は奥が深いです

A5ノートをカスタマイズするワークショップも

 このノウトが実施しているのが、A5ノートをカスタマイズしてオリジナルハードカバーを作るワークショップです。

 表紙はノートに着脱できるタイプのものを用意。これにインクをぬってエンボス加工。これをA5版ノートにつけてオリジナルノートの完成です。

 日時と参加費は以下です。

・会場:東京都文京区本駒込1-10-4の文京堂文具店

・日時:

 ①7月20日(土)11:00~13:00(定員4名)

 ②7月20日(土)15:00~17:00(定員4名)

 ③7月21日(日)13:30~15:30(定員4名)

・参加費用:3,500円+ノート代金

※ワークショップ代金とは別に当日、作った表紙をセットするノート(ノンブルノート推奨)を文京堂さんでご購入お願いします。

 詳しい情報・予約は、以下のURLをご覧ください。

 https://tol-app.jp/s/manabekeiko/yznl6p

デジアナリスト・手帳評論家・歌手

デジアナリスト・手帳評論家・歌手。著書『手帳と日本人』(NHK出版新書)は日経新聞「あとがきのあと」登場ほか、大学受験の問題に2回出題。『凄いiPhone手帳術』(えい出版社)『システム手帳新入門!』(岩波書店)等著書多数。「マツコの知らない世界」(TBSテレビ)「HelloWorld」(J-WAVE)はじめテレビ・ラジオ出演多数。講演等も。手帳ユーザーを集めた「手帳オフ」を2007年から開催する等トレンドセッター的存在。手帳活用の基本をまとめた「手帳音頭」をYouTubeで公開中。認知症対策プロダクト「おぼえている手帳」は経産省オレンジイノベーションプロジェクト事業採択。

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