日本のファンにモイーズを断じる資格はない
チャンピオンズリーグ決勝T1回戦。
マンチェスター・ユナイテッドが、初戦のアウェイでオリンピアコスに0−2で敗れると、日本のメディアは、モイーズ監督のサッカーに否定的な現地の声を収集。日本人向けに報じた。解任は時間の問題だ、と。
香川は悪くない。悪いのは監督のモイーズ。香川の出場時間が激減し、マンUの成績が落ちたのは、モイーズの古典的なサッカーに原因がある。日本のメディアはこれまでそう伝えてきた。それがいま、白日のもとに曝されたと言いたいようだが、そのストーリー展開には、やっぱり無理がある。
チームの成績が悪ければ、監督が責任を取るのは当然。メディアが伝えるように、解任は時間の問題かもしれない。だが、チームの不調に、香川はどう影響しているのだろうか。香川が出場していれば、チームの成績は上がったと言うつもりなのか。
日本のメディアは暗に上がったと言いたいわけだが、その根拠は何に基づいているのか。モイーズのサッカーを、無署名の原稿が、「サイドから放り込む古典的スタイルだ」と断定すること自体、報じる姿勢に問題ありと言いたくなるが、それはともかく、確かな理由もなく不成績は香川の欠場にありと決めてかかるのはあまりにも身勝手な解釈だ。
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たかがサッカー。されどサッカーのバックナンバー 2014年3月
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