「W杯が待ち遠しい」ムードがないのはなぜだ?
W杯まで2か月半。しかし、日本国内に緊迫したムードを感じることができない。各国リーグ戦、およびチャンピオンズリーグが佳境を迎えている欧州なら理解できる。W杯より大切な話がある国なら、そちらを優先すればいいが、日本のサッカー界にそれに勝る話題はない。
機運が高まらない理由の一つに、代表戦がないことが挙げられる。国内で行われる親善試合は、5月末のキプロス戦1試合のみ。
日本の問題点は、試合がなければ話題に事欠くところだ。試合結果を受けてしか反応できない悲しさを垣間見る気がする。
今回の情勢はかなり面白いというのに、だ。
ブックメーカー各社の予想をもとに話をすれば、今回は本当に接戦だ。日本が所属するC組の突破予想は、コロンビア、コートジボワール、日本、ギリシャの順で並ぶが、1位候補のコロンビアの倍率は、抽選会当時よりわずかながら上がっている。すなわち評判は落ちている。理由はエース、ファルカオが怪我で出場が危ぶまれているからに他ならない。
一方、コロンビアは、W杯の優勝予想では全体の7番目に位置している。グループリーグは全部で8組なので、8つある首位通過予想チームの中で、これは後ろから2番目になる。日本の劣勢は否めないが、ブラジル、アルゼンチン、ドイツ、スペインほどは強くない。
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