Yahoo!ニュース

エムバペの「嵌め方」を考察。アンチェロッティはどのように動くべきか。

森田泰史スポーツライター
レアル・マドリーに移籍したエムバペ(写真:ロイター/アフロ)

期待値は、やはり、非常に高い。

キリアン・エムバペのレアル・マドリー移籍が正式に決定した。契約期間は2029年夏まで。背番号は、カリム・ベンゼマが着用していた「9番」になった。

■エムバペのお披露目

少し時を遡る。5年前、マドリーは本拠地サンティアゴ・ベルナベウで、エデン・アザールの入団会見を行った。移籍金1億2000万ユーロ(約204億円)でチェルシーから獲得したアザールの“お披露目”に、5万人のマドリディスタが駆け付けていた。

この度、エムバペの入団会見においては、およそ8万人のマドリディスタが、ベルナベウに集まった。近年、フロレンティーノ・ペレス会長との約束を反故にして、幾度となくマドリー移籍の機会をフイにしてきたエムバペだが、それでも彼に対する期待は大きいのだ。

ペレス会長とエムバペ
ペレス会長とエムバペ写真:ロイター/アフロ

「レアル・マドリーとサインを交わすのは、僕の運命だった。それは唯一の選択肢だった」

「多くのクラブからオファーが届いた。だけど、パリを離れる時、行くのはマドリードしかないと思っていた」

これはエムバペの言葉だ。

(全2114文字)

■嵌め方とシステムと

エムバペの移籍は正式決定した。今後、問題は、彼をどのように「嵌めるか」だ。

筆者作成
筆者作成

最も可能性が高いのは【4−3−3】の使用だ。

この記事は有料です。
誰かに話したくなるサッカー戦術分析のバックナンバーをお申し込みください。

スポーツライター

執筆業、通訳、解説。東京生まれ。スペイン在住歴10年。2007年に21歳で単身で渡西して、バルセロナを拠点に現地のフットボールを堪能。2011年から執筆業を開始すると同時に活動場所をスペイン北部に移す。2018年に完全帰国。日本有数のラ・リーガ分析と解説に定評。過去・現在の投稿媒体/出演メディアは『DAZN』『U-NEXT』『WOWOW』『J SPORTS』『エルゴラッソ』『Goal.com』『ワールドサッカーキング』『サッカー批評』『フットボリスタ』『J-WAVE』『Foot! MARTES』等。2020年ラ・リーガのセミナー司会。

森田泰史の最近の記事