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オールスター先発登板のルーキーはバレンズエラや野茂に続く5人目。過去4人は誰に投げ、その結果は!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
ポール・スキーンズ(ピッツバーグ・パイレーツ)Jul 11, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 7月12日、ポール・スキーンズ(ピッツバーグ・パイレーツ)とトーリ・ルベロ(アリゾナ・ダイヤモンドバックス監督)は、「ダン・パトリック・ショー」にリモートで出演した。ルベロは、そこで、オールスター・ゲームの先発投手に起用することを、スキーンズに伝えた。

 スキーンズは、昨年のドラフト全体1位だ。今年5月にメジャーデビューした。今シーズンのここまでについては、こちらで書いた。

「新人王の行方は!? 今永が防御率を2点台に戻した翌日、昨年のドラフト全体1位は防御率を1点台に下げる」

 ルベロは、ナ・リーグの監督として、オールスター・ゲームで采配を振る。昨年、ダイヤモンドバックスは、リーグ優勝を飾った。ちなみに、2000年にヤクルト・スワローズでプレーした当時、ルベロの登録名は、トレイ・ロブロだった。

 イライアス・スポーツ・ビューローによると、オールスター・ゲームで先発登板のルーキーは、1962年のデーブ・ステンハウス、1976年のマーク・フィドリッチ、1981年のフェルナンド・バレンズエラ、1995年の野茂英雄に続き、スキーンズが5人だという。

 ステンハウスは、1962年の2試合目に投げた。1959~62年は、オールスター・ゲームを2試合ずつ行っていた。2イニングのうち、1回裏の1死満塁は無失点で切り抜けたものの、2回裏は2死から二塁打とシングル・ヒットで1点を取られた。二塁打を打ったのは、ステンハウスと投げ合ったジョニー・ポドレスだ。

 フィドリッチは、2イニングを投げ、1回裏に2失点。無失点の2回裏も、1死一、三塁――そこからパスボールで二、三塁――のピンチを招いた。

 バレンズエラと野茂は、それぞれ、1イニングと2イニングを無失点で終えた。どちらも、二盗を試みた走者のアウトが1度。バレンズエラは、ゲリー・カーターとバッテリーを組んだ。野茂の投球を受けたのは、レギュラーシーズンと同じく、マイク・ピアッツァだった。

筆者作成
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 彼らが対戦した打者のなかには、後の殿堂選手が何人もいる。野茂の場合は、6人中3人、エドガー・マルティネスフランク・トーマスカル・リプケンJr.がそうだ。ちなみに、ステンハウス、フィドリッチ、バレンズエラ、野茂は、いずれも殿堂入りはしていない。カーターとピアッツァは、殿堂入りしている。

 スキーンズが誰に対して投げるのかは、まだわからない。ただ、打順は未定ながら、スターティング・ラインナップに並ぶ選手は、決まっている。

 今年のファン投票で選ばれたア・リーグの先発野手は、捕手がアドリー・ラッチマン(ボルティモア・オリオールズ)、一塁手がブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)、二塁手がホゼ・アルトゥーベ(ヒューストン・アストロズ)、三塁手がホゼ・ラミレス(クリーブランド・ガーディアンズ)、遊撃手がガナー・ヘンダーソン(オリオールズ)、外野手がアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)とホアン・ソト(ヤンキース)とスティーブン・クワン(ガーディアンズ)、DHはヨーダン・アルバレス(アストロズ)だ。

 彼らのうち、アルトゥーベは出場せず、二塁は、マーカス・シミエン(テキサス・レンジャーズ)が守る。

 9人とも、レギュラーシーズンでスキーンズとは対戦していない。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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