SNSでも話題!予約受付からすぐに完売するほど人気の「ぶどう飴」手絞り山ぶどうの美味しさ満載!
NYタイムズにて、2023年世界行くべき都市ランキング2位に選出された岩手県盛岡市。
なのですが!都道府県面積第二位の岩手県には、魅力的な都市はまだまだ沢山!
その中のひとつ、岩手県遠野市をご存知でしょうか?妖怪や民話といったその土地に根付いた風土のおとぎ話が沢山。読書好きな方であれば、柳田国男の遠野物語という一冊をご存知の方も多いはず。
その遠野市の特産品のひとつには山葡萄があり、山葡萄のワインや加工品が盛岡駅でも購入することが可能となっております。その中のひとつ、創業1868年の和菓子屋「まつだ松林堂」さんには、特産品でもある山葡萄を使用した銘菓が。SNSを通じて大人気かつ予約困難となったその商品、「ぶどう飴」をご紹介。
山葡萄を丁寧に手絞りした果汁をそのまま使用して作り上げられるぶどう飴。その果汁に水飴やお砂糖、寒天を加えしっかりと過熱しながら混ぜ合わせていきます。完成した深い赤紫蘇色のような液体は、小分けにして裏ごししながら一枚の大きな容器に流し込まれていきます。その際に灰汁が浮き上がってくるのですが、こちらも手作業でかき集め掬うことにより、色彩や味わいに雑味の無いクリアな容姿へと変化していきます。固まったものは、ひっくり返して切り分けてひとつひとつくっつかないように乾燥させ、最後に粉を塗して余分なものを払い完成となります。完成まで、なんと約10日間かかるのだとか…!
手間と時間が惜しみなく費やされたぶどう飴の食感はといいますと、ねちっとしていて嚙みちぎると糸を引くほどの密度。
山ぶどう特有のほんの少しの渋みが絶妙な旨味として加わり、酸味や果実感よりは濃厚で芳醇な香りと甘味の良いところをぎゅっと濃縮したような味わい。シンプルかつ素朴でありながらも、どこかリッチな風味に感じられるのはこの濃厚さがあってこそなのでしょう。そう、いわゆる山ぶどうに豊富に含まれている「ポリフェノール」あってこそのお菓子なのです。
郷土の魅力をストレートに実感できるぶどう飴は、ストレートだからこそごまかしの効かない技術と愛情が込められた遠野市を、いえ、岩手県を代表する銘菓。一度にできる数に限度があるため、公式SNSにて販売受付開始となるとすぐに予約満了になってしまうほどの人気商品です。
ぜひ巡り会えた際には、遠野市の甘酸っぱい美味しさをお手に取ってみてくださいね。