目指すは「ソフトサイコパス」? 圧倒的な「共感力」をアップさせる2ステップ
「あなたは人の気持ちが分からない」
そのように言われたことはないだろうか? このように言われたことがある人は、共感力が低いと自覚しよう。実のところコンサルタント業界では、そのように言われる人は多い。それは、なぜか? 医師と同じで、認知的共感が高く、情動的共感が低くなりやすいからだ。ある意味、職業病と言っても過言ではない。どうしても「サイコパス」的になるのだ。
(私は「ソフトサイコパス」と呼んでいる)
そこで今回は「共感力」について徹底解説していく。「あの人は、人の気持ちが分かる」「とても気配りができる」と思われるにはどうしたらいいか。2種類の共感を紹介しながら解説するので、ぜひ最後まで読んでもらいたい。
<目次>
■共感力とは何か? 共感力がない人を一発で見破る方法
■共感力をアップするための2つのステップ
(1)自分の感情を正しくコントロールする
(2)相手の感情を正しく知る
■共感力をアップするうえで最低限身につけておきたい2種類の知識
・情動的共感 → 相手の気持ちになる(体)&(主観的)
・認知的共感 → 相手の気持ちが分かる(頭)&(客観的)
■「情動的共感」をコントロールするトレーニング3選
(1)プロフェッショナルな距離の保持
(2)実践による習慣化
(3)自己管理スキルの向上
■感情を知る2つのキー「ライフイベント&デイリーハッスル」
■多くの人が共感しないストレス要因「デイリーハッスル」を理解しよう!
■「共感力」を高める私の事例
■共感力とは何か? 共感力がない人を一発で見破る方法
まずは、そもそも共感力とは何なのかを、ざっくりと紹介したい。辞書で調べてみると次のように書かれている。
「他者の考えや意見にその通りだと感じたり、喜怒哀楽といった感情に寄り添うことができる力」
つまり、いったんは相手の意見や感情を客観視し、受け止められるスキルのことだ。自分に向けて投げられたボールをしっかり観察し、正しい構えでキャッチする。そのうえで、どのようにボールを相手に返すのか。キチンと状況判断するスキルが共感力だ。
だから共感力がない人は、一発で分かる。相手の言葉を鵜呑みにするからだ。
「大丈夫か?」
と聞いて、
「大丈夫です」
と答えたら、「大丈夫なのだろう」と思い込んでしまう。こういう人は、まさに「人の気持ちが分からない」と言っていい。口では「大丈夫」と言っていても、まったく「大丈夫じゃない」ときも多いのである。反対のケースはこうだ。
「君にリーダーを任せたい」
と依頼したところ、相手から
「いやいや、とても私なんかはムリですよ」
と断られて鵜呑みにするケースだ。実のところ本人はやる気があった。だが照れ臭いので、「ムリです」と言っているだけなのだが、それが分からない。
■共感力をアップするための2つのステップ
では、どのようにすれば共感力は鍛えられるのか?
共感力をアップするには、相手の感情を正しく知り、理解することだ。しかしそのためには、まず次の2ステップを踏むことだ。
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