箱根駅伝で青山学院の選手を妨害した中国人インフルエンサー 中国内でも批判が起こる #専門家のまとめ
1月2日と3日に行われた第101回箱根駅伝。今年は青山学院大学が優勝したが、往路5区の山登りで、青学の若林宏樹選手の走行中、車道内に入り、すぐ後ろを追いかけるように走り、動画を撮影した中国人インフルエンサーがSNSなどで物議を醸している。中国のウェイボーでは約470万人ものフォロワーを持つ人気インフルエンサーの沈烏賊が仲間らとともにやったことだが、中国のSNSでも批判が起こっている。
ココがポイント
エキスパートの補足・見解
一報があったのは1月4日。青山学院大学の若林選手の後方に、突然、中国人インフルエンサーが追いかけるように走って車道に入り、動画を撮っていたことがSNSで拡散された。事件を起こした沈烏賊はSNSで「ランニングを愛する皆様に心よりお詫びします」と謝罪したものの、日本国内では「あまりに危険すぎる」「ルール違反だ」との批判が沸き起こっていた。
その後、スポーツメディアを中心に報道されたが、中国メディア「捜狐体育」もこの件について言及。「彼は走り抜ける若林宏樹の姿を記録し、その動画を歌のメロディーとともに配信。瞬く間に注目を集めた。(中略)彼は関係者や選手と何度もぶつかりそうになり、レースの安全を巡って議論を引き起こした。安全が優先されるべきことは言うまでもない」と批判。一般の中国人からも「恥ずかしい」「海外まで行って中国人の恥をさらすな」といった声が上がった。
中国ではここ数年、健康ブームでマラソンやランニングの愛好者やファンが増えており、伝統ある日本の箱根駅伝に対する興味や関心が高まっている。中国のネット上では、中国語の字幕をつけて生中継を見るサイトまであり、隠れファンも多い。